お能

お能のワークショップ

久しぶりのお能のワークショップに行ってきました。
今回は、来る4月23日の宝生流能楽公演の演目“小鍛冶”の見どころの解説と、着付け体験。
公演に行く前の解説は、わからない者にとってはありがく、着付けに関しては、能装束を間近に見れることなどはとてもうれしいものです。
お能というのは、退屈なイメージがありますが楽しみ方が分からないという事が1番の原因。
能楽師の方が言っていたのですが、お能は寝てもよいそうです。寝ている間に演目が終わってしまう事もあるでしょうが、目が覚めてお能の演目を観るとあたかも夢の続きの様な錯覚に陥るのも一興だそうです。
さて、話は変わって、演者のプライドを感じたお話です。
お能は完全分業制なので、自分の役割は一生変わりません。シテがワキを演じることはありませんし、楽器を演奏することも絶対にありません。それゆえに演目が始まったら自分の役割を絶対に全うするというゆるぎない心を持っているそうです。
以前、お能の演目中に大きな地震があった時、楽器方は演奏をやめなかったという話をして頂きました。出来るようでなかなか出来ないことですよね。お能の世界は色んな意味で奥が深いです。そして楽しみ方は人それぞれ、自分に合った楽しみ方を早く見つけたいものです。

『小鍛冶』公演詳細はこちらから→和の会