着物を着る度にこれから思う事
少しずつ暖かくなってきて袷の着物でお出かけするのも少し暑いくらいになってきましたね。
震災のあった3月11日から1カ月半程して、お客様や着物関係の方とお話しする機会が結構ありました。
興味深かったのが震災の後、“着物を着る”という事をためらってしまうという理由について。
“気持ちの問題”が大きいのかと思っていたら、“何かの時に大変だから”という答えが1番多かったですね。もちろん気持ちが着物に向かなくなったという事もあると思いますが。『普段から着物を着よう！』と言っていた人さえ着るのをためらっていました。
そして震災の日に着物を着て出かけていた方も何人か。
交通機関はマヒしてましたので、もちろん皆様徒歩で帰ったそうですが、“7時間歩いた”、“草履を脱いで足袋で歩いた”、“着物で移動はやっぱり大変！”だそうです。今回の事で着物を着るのが嫌になってしまった方がいないようにと思います。
私はこれからきっと着物を着る度に思うに違いありません。『着物を着て出かけれるのは幸せのしるしなんだ。』と・・・
