日本の伝統・文化

初春大歌舞伎@歌舞伎座

今年初の歌舞伎観劇。
母が知り合いからチケットを頂く様で、新歌舞伎座になって以来、私個人では1度も購入したことがないというありがたい状況なのです。

今回は昼の部を観劇。
『杉浦の太鼓』では故勘三郎氏が出演していた時の事を思い出します。
浅草の平成中村座だったと思う。

今回の松浦鎮信候は吉右衛門氏。

松浦候の隣の屋敷は吉良上野介邸。
松浦候は赤穂浪士の討ち入りを今か今かと待ち望んでいるものの、そんな気配は全く無く、それに業を煮やした松浦候は機嫌が悪くなり、悪態をつくのですが・・・

松浦鎮信候はひょうひょうとしていて、どこか子供の様な愛らしいキャラクターとして描かれています。
故勘三郎氏は本当にこういう役がぴったりで、笑いが絶えないお芝居だったと思います。
今回の吉右衛門氏は、楽しい事があれば今までの不機嫌さはどこかに行ってしまう『こういう人いるよね。』的な、要所でクスッと笑ってしまう、そんな松浦候。
どちらにもそれぞれの味があって、色々な役者さんの違いを見るのも最近では楽しみになってきました。