日常生活

選手のバックグラウンド

今回のソチオリンピックでは今の所、日本人選手のメダリストは男性のみ。
どの選手ももちろん素晴らしいのですが、個人的にはラージヒルで銀メダルを獲得した葛西紀明選手に拍手を送りたい。
ラージヒルの金メダル、銅メダルの選手は共に20代。
20代に挟まれての40代。既にレジェンドと言われている葛西選手ですが、これからも伝説をつくっていってほしい。
種目にも因るだろうけれど、スポーツ選手のピークはやはり20代なのでしょう。

そして、メダルを取れるか取れないかは運に左右される部分も多分にあると思います。
メダル確実といわれる選手が取れなかったりするのはよくある話です。
言うまでもなくオリンピックは4年に1度であり、オリンピックイヤーにピークが来る選手もいるだろうし、1年前の選手もいれば3年後の選手もいるだろう。
『なんでこの年にオリンピックが無いのか!』と思ったところでもしょうがなく、そこにピークを持ってこようと思ってもそんな簡単な事ではないと思う。
心技体とよく言われるけれど、この3つが揃ってこそパワーが出るのではないでしょうか。
オリンピックの金メダルは頂点であるがゆえに、引き寄せる選手のパワーが強大でないとそうそう取れるものではないものなのだと思います。

フィギュアスケートで金メダルを取った羽生結弦選手を『勝者なき勝利』とロシアでは報道されたという。
ミスをしての金メダルはどうなのかという事なのだと思われるが、『これは競技をしない人達が言いそうな事だな。』とまず思った。
そんな批評が出た背景にはプルシェンコ選手が棄権したことも関係あるのかもしれませんが、戦っている者達はそんな事思わないはず。
当事者たちもミスをしたくてしている訳では無く、試合が終われば互いの健闘を讃えあうに違いない。
もちろん、敗者側には負けて悔しいという思いはあるはずですが。

メダルを取る、取らないに目が行きがちですが、メダルを取れなかった選手にもドラマがあります。
競技を見る側の私たちは、その選手のバックグラウンドまで見ることはできません。
1人1人の選手達にドラマチックな物語が必ずあると思います。
それが垣間見えた時に私たちは感動するのかもしれないですね。