本日のお客様

本日のお客様 (男物小千谷縮のお仕立て依頼)

大田区からお越しのI様。
前回と引き続き、男性のお客様。

お洋服でいらしていただきましたが、とてもお着物がお似合いになるだろうと想像できるお顔立ち。
聞いてみると「よく言われますが、着物が好きで趣味で着ているだけなんです。」との事。
日本舞踊や茶道のお姿がとてもよくお似合いになりそうでしたが、どちらもされていないそうです。

ご依頼のお着物は夏の定番、小千谷縮のお仕立と麻の長襦袢。
小千谷縮は反物でみるとあまりシボを感じませんが、水に通すとクッキリとシボが現れてくるのです。
販売するときにはあまり見栄えがよくないのでしょうか。
あまり生地を整え過ぎない方が良いような気がします。
その辺もお伝えし、洗える仕様にお仕立てさせていただく事になりました。

最後に半衿の付け方をお教えする。
針と糸を持っていない方が多い中で、「持ってます。」というお答え。(しかも男性ですし)
なんと、鞄の制作をしていらっしゃるそうです。
それなら、問題ないでしょう。と私も太鼓判を押させていただきました!

「半衿も縮むので先に水を通してくださいね。」と忘れずにお伝えいたしました。