日本の伝統・文化

七月大歌舞伎@歌舞伎座

台風8号の影響を一番受けるとされた11日。
7月では過去最大規模という台風は東京にはあまり影響を及ぼさず、お昼過ぎには晴れ間が広がり夏日の暑さとなりました。
前日まではひやひやしておりましたが、母と七月大歌舞伎、夜の部を観に行ってきました。

今回は花道近くの良席で、演者の間近に感じられます。
玉三郎さんの演目を観たのは久しぶりの様な気もしましたが、杮落し公演の伽羅先代萩以来です。
今回楽しみにしていたのは泉鏡花作、天守物語。
歌舞伎というよりも現代劇に近く、歌舞伎にはない演出も面白く工夫されていました。
玉三郎さん演じる富姫は、人間ではなく播磨の国の白鷺城天守に住むとされる、いわゆる物の怪の姫。
伽羅先代萩の夕霧の美しさとは打って変わり、人間的ではない妖艶さを出せるのはさすがです。
歌舞伎には珍しいカーテンコールも二度ほど応えてくださり、充分に楽しむことができました。