7月2014

本日のお客様 (小紋のお仕立ご依頼)

世田谷区にお住いのF様。初めてご依頼いただくお客様です。
私が20歳頃に住んでいた辺りで、地元の話で盛り上がりました。
けれども、今は町の様子もすっかり変わってしまっているんでしょうね・・・

お持ちいただいたのは、深みのある青地に所々白い小花が舞うような絞りが染め抜かれた小紋です。
ずっとご自宅に反物のまま置かれていたという小紋だとおっしゃっておりましたが、シミもヤケもなくとてもきれいな状態でした。
このお着物は単衣のお仕立をさせていただきます。
F様はお茶もされるそうなので、その点も配慮してお仕立てさせていただこうと思います。

七月大歌舞伎@歌舞伎座

台風8号の影響を一番受けるとされた11日。
7月では過去最大規模という台風は東京にはあまり影響を及ぼさず、お昼過ぎには晴れ間が広がり夏日の暑さとなりました。
前日まではひやひやしておりましたが、母と七月大歌舞伎、夜の部を観に行ってきました。

今回は花道近くの良席で、演者の間近に感じられます。
玉三郎さんの演目を観たのは久しぶりの様な気もしましたが、杮落し公演の伽羅先代萩以来です。
今回楽しみにしていたのは泉鏡花作、天守物語。
歌舞伎というよりも現代劇に近く、歌舞伎にはない演出も面白く工夫されていました。
玉三郎さん演じる富姫は、人間ではなく播磨の国の白鷺城天守に住むとされる、いわゆる物の怪の姫。
伽羅先代萩の夕霧の美しさとは打って変わり、人間的ではない妖艶さを出せるのはさすがです。
歌舞伎には珍しいカーテンコールも二度ほど応えてくださり、充分に楽しむことができました。

本日のお客様 (単衣のお直し) (訪問着お仕立直しと胴抜き仕立てへお直し)

本日1組目のお客様。
昨年もいらしていただいた世田谷区のA様。

本日はお母様がお持ちだった単衣の附下と長襦袢。
身幅がとても大きいので身幅と裄をお直しする事になりました。
お母様は沢山のお着物をお仕立てなさったそうですが、お召しにならなかったお着物もあるそうで、今回のお着物も躾が付いたままの状態で下。
波の文様が裾に入った附下は涼しげで、どちらかというと初夏にお召しいただくといい良いお着物です。
他にも何点かお着物をお持ちいただきましたが、今回は2点のみのお直しになりました。

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2組目のお客様は中央区からお越しのO様。
先にお着物をお送りいただいておりました。
頂いたメールやお着物を拝見すると、とてもお着物の事をご存知でしたので着なれたお方だと思っておりましたが、お着物を始められたのは昨年からなのだそう。
O様はお仕事がお忙しく、本日やっとお会いできました!

お着物は袷のお着物を胴抜き仕立てにお直し。
小紋柄のお着物を羽織へお直し。
上記2点は問題なくお直しできます。
他に、お母様からいただいた訪問着がとても重く少しでも軽くなる様、なにか工夫できませんか?といったものでした。
訪問着の生地自体に重量感があります。
柄を見ると、附下の様な裾ぼかしの文様でしたので、いっそ共八掛を別の既製品の八掛に交換することをおすすめ。
O様から、「裾模様を少し短くしてほしい。」というご希望もありましたので裾を10センチ程短く切る事になりました。
身丈は十分に出来ますので、これでも少し軽くなると思います。
あとは、胴抜き仕立てでお仕立てさせていただく、という形に収まりました。
お客様のご要望は多種多様で、お客様と知恵を出し合う事でとてもいい形に持っていけます。

余談ですが、とても細いO様。
サイズを測らせていただこうと思いましたら
「少し太ったので、痩せてからでもいいですか?トレーナにも痩せる様言われているんです。」
細身のO様ですが、筋トレをなさっているそうで筋肉は割とすごいのだそう。
筋肉にも理想形があるようで、そんなお話にも花が咲きました。
サイズは痩せてから、メールで送っていただく事になりましたので、頑張ってトレーニングしてくださいね(笑)

本日のお客様 (浴衣のお直し)

浴衣のお直しで、横浜からいらしていただきましたO様。
ご主人とご一緒にいらしてくださいました。

私も砧に住み始めて2年ほどなので、まだそれほど土地勘があるわけではないのですが、横浜から拙宅までのルートとして二子玉川からのバスをおすすめする。
二子玉川からは住宅街を通ってくるので、かわいいミニバスが運行。
世田谷区は『よくこんなところをバスが走っているな。』と思う様な所まで走っています。
祖師ヶ谷大蔵の駅前商店街もその一つ。よくバスが通れるものだと感心さえしてしまいます。
車を運転しない私にとって、世田谷区の移動はバスを知り尽くす事が快適移動の近道なのです。

さて、本題の浴衣のお直しです。
「大きいままずっと着ていました。」
という浴衣をまずは羽織っていただくと、裄、身幅共に大きい。
“サイズが合わなくても着れる”というところは、着物の長所でもあり短所でもあると言えます。
特に、裄が大きいと上半身が大きく見えとてもアンバランスな印象を受けます。
そういう事もあり、私は長めの裄はお勧めしないのです。
今回は裄と身幅をお直しさせていただく事になりました。

こちらの浴衣は今夏はお召しにならないという事でしたので9月納期となりましたが、来年は着心地の変わった浴衣を楽しんでほしいと思います。

本日のお客様 (片貝木綿、麻長襦袢のお渡し)

世田谷区のH様。
本日は片貝木綿のお着物と麻の長襦袢をお渡しさせていただく。
木綿、麻共に洗える仕様にしてお仕立てさせていただきました。
「とにかく、夏物は洗いたい!!」
皆様の思いは同じです。
Tシャツであれば毎回洗えるのに、着物になると洗えない・・・
最近は洗える絹も販売されておりますが、少しの工夫と洗い方のコツさえつかめばそれほど難しい事ではないと思われます。

次にお仕立する絽の小紋も洗えるようにお仕立てできると思います。

本日のお客様 (振袖のお渡し、紬のお直しのご依頼)

世田谷区M様。
ご依頼いただいた時はお嬢様といらして下さいましたが、本日はお母様がいらして下さいました。
先日七五三のお着物を大人物にお直しする事になりましたH様とはお茶のお稽古でご一緒されていて、公私共に仲が良いお話をお二人からお伺いしております。

お振袖の方はお母様がお召しになったものをお嬢様がお召しになるという事でしたので、また受け継いでいけるというのは本当に素晴らしい事だと思います。
お洋服ですと、その時の流行りがあるので正直難しいところもあります。
お着物にももちろん流行りはありますが、何年、何十年と着用することができ、お仕立て直しをすればまたおろしたての様に出来上がるというとても理に適ったお召し物なのです。
これからもどうぞ大切に引き継いでいってほしいと思います。

今回は、お母様のご依頼で頂き物の紬の寸法直しをしてほしいというご依頼。
このお着物を下さった方にも見ていただきたいので、ちゃんと寸法を直して着用したいという事でした。
全体的に大きいお着物ですが、裄直しと身幅直しで今よりも断然にお召しになりやすいお着物になると思います。
袷のお着物はまだ先かな・・・
なんて思っていても、季節はすぐに廻って来るものです。

銀座巡り

久しぶりの外出です!

友人Sさんに誘われ、銀座のAKOMEYA TOKYOでランチ。
行ってみたいと思っていたショップだったので、誘われた時もなんだかうれしかったです。
お食事の小鉢膳は旬な食材を少しずつ楽しめるというもの。
女性は”少しずつ沢山楽しめる”が好きなのかもしれないですね。

AKOMEYAさんは1Fに食材、2Fに雑貨物を販売しており、以前から欲しかったbonbon storeの日傘を販売しているという事も行ってみたかった理由の1つ。
ずっと気になっていた日傘はすでに売り切れてしまった様で、アフリカプリントにしては控えめな藍と白2色使いのシンプルな日傘を購入。
これで、今まで浴び放題だった直射日光からやっと解放されます(笑)

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その後、もう1つの目的でもあった、お客様の採寸。
本日ご一緒しているSさんのご紹介で、銀座でギャラリーを経営なさっているM様のお店へ。
ゆったりした時間が流れるギャラリーで、M様も自然体の素敵な方でした。
その空間の中で時間を忘れついつい長居をしてしまいました。

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Sさんと別れ、今度は別のギャラリーへ。
こちらへは先日の体調不良でお渡しできなかったN様へお着物をお届けにあがる。
届けたお着物を見て、とても喜んでいただきました。
「なんでも受け入れてくれるお着物だと思いますが、ちょっと個性的な帯の方がN様にはお似合いになると思います。」
と少しだけアドバイスさせていただく。
紬の単衣ですので9月から10月にかけて是非楽しんで下さい。

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その後、銀座の美容院へ。
こちらも体調不良で延期していただいたことをお詫び。本当にご迷惑をおかけしました。

髪型の方は夏ですし、ちょっと短かく切ってみようという事でショートカットへ。
元々長くはなかったですけれど、この10年間では最短の短さ。
髪を洗うのがとても楽になりました!

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帰宅の前に、駅で相方と待ち合わせ。
祖師ヶ谷大蔵駅近くに出来たにこみや三浦へ行ってみることに。
初めて行ったお店でしたが、私たちの好きな好きな気取らないで気軽に行けるお店。

今日1日、色々回りましたが、人と会ったり物を見たりすることが明日へのパワーの源になっていくのを実感します。
もちろん美味しいお料理もです!