本日のお客様

本日のお客様 (長襦袢と小紋お仕立て直しのご依頼と寸法のご相談)

昨年もいらしてくださいました港区S様。
本日は長襦袢のお仕立依頼と寸法についてのご相談です。

S様は呉服屋さんでお仕立を依頼されるのだそうですが、寸法の取り方に違いがある事に気づき、今回ご相談にいらしてくださいました。
お仕立を依頼される時はいつも使う長襦袢を渡されてそれに合うようにお着物を仕立ててもらっているそうです。
10人の和裁士さんに頼んだら、身幅や裄の取り方は多分全て違うと思います。
身幅や裄寸法の『大は小を兼ねる』の方程式は本当に困ったものだと思います。
私も考えている寸法の事をご紹介しようと思ってはいるもののなかなか書き込む時間がなく、申し訳なく思っているのですが、殆どの方の寸法が大きいと言えます。
今回S様は、他の呉服屋さんで誂えたお着物をお召しになると帯の上に胸から身八つ口にかけての布が余ってくる。
という事でした。
これは抱巾の取り方と後幅(身八つ口付近)の取り方に問題があります。
細かく言えば、裄の寸法も関係してきます。
常々思うのですが、呉服屋さんや和裁士さんはお客様に美しい着姿でお着物を着ていただきたいと思わないのでしょうか・・・

S様はいくつかの呉服屋さんで誂えた寸法表をもってきてくださいましたので、見比べる事が簡単でした。
それをもとに寸法のお話をさせていただいた上で、長襦袢と小紋をお仕立てしたいと思っています。