お仕立てに関する話

本日のお客様 (コートのお仕立てとお直しのご依頼)

初めていらして頂きました世田谷区のH様です。
本日はお着物でいらしてくださいました。
アンティークのお着物がお好きだという事が一目でわかる装いでした。
一口に着物と言っても好きなスタイルは本当に色々あります。
皆様、個々にご自分の装いを楽しまれていらっしゃるのが分かります。

本日のご依頼は、以前購入した着物衿のコートがとても気に入ったので、それと同じ形でコートを仕立ててほしいという事です。
持って来てくださったお着物は絣の紬。
これをコートにお仕立直しご希望です。
ただ、このままを仕立てるのはつまらないので衿と紐の部分を無地の紬を付けて星とのご要望がありました。
確かに1枚の布だけでも良いとは思いますが、衿だけでも無地の布が付くとアクセントになって楽しいコートになりそうです。

その他にも羽織のお直しと単衣のお着物のお直しを承りました。

H様とは着物談義で話が弾み、とても楽しいお時間を過ごさせていただきました。ありがとうございます。

本日のお客様 (お着物3枚のお仕立依頼)

もうすっかり顔馴染みになりました、目黒区K様。
いらしてくださる時は、いつも目黒小川軒のレーズンサンドを持ってきてくださいます。
このレーズンサンドを見るとK様を思い出してしまうくらい、K様のいつものスタイルなのです。
いらして頂くのはお久しぶりなのですが、昨年お孫さんが生まれたのでお電話でも声が弾んでいらっしゃるのが分かりました。

本日はお着物を3枚お持ちいただきました。
お母様のお着物でしたり、頂いたお着物だったりでどれも少し小さいく、出来るだけ寸法を大きくなさりたいというのと、着用時に問題が無いように接ぎを入れてお仕立をご希望されました。
接ぎを入れる場合、接ぐ分量にもよりますが帯の下にいれるか、おはしょりにいれるかが選べます。
その為、今回はご自宅でお着物をお召しになる時にいつも腰紐をどこで縛るか、おはしょりがどの位になるかを見ていただく事になりました。
一応、簡単な図をかいて「ここと、ここを測って下さい。」とお伝えし、後日ご連絡いただければと思います。
接ぎを入れるかどうかは、小さいお着物をどこまでお召しになりたいかという愛情(愛着)に比例するような気がします。
接ぎを入れてお着物を仕立てるという事は、少し形を変えて受け継いでいく1つ知恵として頭の片隅に入れておくといいのではないでしょうか。

本日のお客様 (長襦袢のお仕立依頼) (雨コートのお仕立依頼)

本日は2組のお客様がいらしてくださいました。

1組目のO様。
昨年、お着物と長襦袢のご依頼をいただき2月に出来上がり予定なのですが、その前に長襦袢のお仕立が1枚追加になりました。
代官山で女子会ランチの後、お着物姿でいらしてくださいました。
雪の結晶の文様がとても素敵で、飛行機に乗った際もCAさんからお褒めの言葉をいただいたそうです。
お料理教室にもお着物で行かれる、フットワークの軽いO様。
お話もいつも楽しく、ついつい話が弾んでしまうのです。
もう少しでお着物が出来上がりますので、楽しみにしていてください。

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2組目のS様。
雨コートのご依頼です。
S様は長唄をされているそうで、長唄のお話も色々お伺いしてしまいました。
長唄は三味線と唄の『唄いもの』と言われます。
S様は三味線担当なのだそうですが、「お稽古では唄もうたいます。」との事。
三味線をなさるお客様は他にもいらっしゃいますが、三味線の種類により表情も変わるのでとても深い味わいのある楽器だと思います。

さて、コートの話に戻ります。
大島紬にガード加工をして雨コートにお仕立します。
衿の形は着物衿をご希望されました。
衿型によって色々楽しめるのもコートの良さではないでしょうか。
コートはある意味必需品です。
これからお着物を始める方でも、割とすぐに必要になってきます。
既製品もありますが、生地探しから楽しまれるといいと思います。

本日のお客様 (羽織のお仕立依頼)(男物長襦袢の裄直しのお渡し)

本日は2組の方がいらしてくださいました。

1組目のお客様は初めていらしてくださいましたS様。
お着物姿でいらして下さったので、着方のお好みや寸法の取り方の参考になりますのでとてもありがたいです。
ご自身の寸法もしっかり把握されていらっしゃったので、私としてはあまり訂正する点はありませんでしたが、衽巾の取り方を少しご提案させていただきました。
そして、S様は反物の生地もご自身で洗ってしまう凄い方です!
(もちろん生地によっては難しい物もありますので、初めての方は試してからにしてくださいね。)
アンティークや古着のお着物がお好きなS様は、独自の目線で選ばれたお着物を楽しまれていらっしゃる素敵な方でした。

今回は羽織のになさりたいという事で、生地をお持ちいただきました。
もちろんS様ご自身で洗われた生地です。
楽しみにお待ちいただきたいと思います。

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2組目のお客様は男性のお客様のE様です。
前回、お仕立物を何枚かお預かりしましたが、長襦袢の裄直しだけ1月中にというご依頼をいただいておりました。
E様は長野に長野に単身赴任されていて1月の終わり、東京に戻ったタイミングて引き取りにいらして下さいました。
そしてE様もお着物でいらしてくださいました!
やはりお着物でいらして下さると、アドバイスできるのでありがたいなと再確認。
以前いらして頂いた時の採寸と比べ、少々変更させていただく箇所がありました。
そして、今日もこれから用事を済ませ長野にお戻りになるそうです。
お疲れ様です。

本日のお客様 (長襦袢と小紋お仕立て直しのご依頼と寸法のご相談)

昨年もいらしてくださいました港区S様。
本日は長襦袢のお仕立依頼と寸法についてのご相談です。

S様は呉服屋さんでお仕立を依頼されるのだそうですが、寸法の取り方に違いがある事に気づき、今回ご相談にいらしてくださいました。
お仕立を依頼される時はいつも使う長襦袢を渡されてそれに合うようにお着物を仕立ててもらっているそうです。
10人の和裁士さんに頼んだら、身幅や裄の取り方は多分全て違うと思います。
身幅や裄寸法の『大は小を兼ねる』の方程式は本当に困ったものだと思います。
私も考えている寸法の事をご紹介しようと思ってはいるもののなかなか書き込む時間がなく、申し訳なく思っているのですが、殆どの方の寸法が大きいと言えます。
今回S様は、他の呉服屋さんで誂えたお着物をお召しになると帯の上に胸から身八つ口にかけての布が余ってくる。
という事でした。
これは抱巾の取り方と後幅(身八つ口付近)の取り方に問題があります。
細かく言えば、裄の寸法も関係してきます。
常々思うのですが、呉服屋さんや和裁士さんはお客様に美しい着姿でお着物を着ていただきたいと思わないのでしょうか・・・

S様はいくつかの呉服屋さんで誂えた寸法表をもってきてくださいましたので、見比べる事が簡単でした。
それをもとに寸法のお話をさせていただいた上で、長襦袢と小紋をお仕立てしたいと思っています。

本日のお客様 (男物大島紬のお渡し)

先にワインの画像ですみません。
本日いらして下さったH様から頂いた赤ワインです。
猫のラベルがとても可愛かったのでついつい載せてしまいました(笑)
新潟のワイナリーに出資していて毎年送られてくるうちの1本をもって来てくださいました。
とっても嬉しいです。ありがとうございます!

H様は大島紬のお仕立て直しを受け取りにいらして下さいました。
元々のお着物が小さかったので、羽織とお着物の2枚から1枚のお着物にお仕立直しいたしました。
身丈もですが、裄も足りませんでしたので、共布で裄接ぎを入れ長くしましたので気持ちよくお召しになれると思います。
着物はやりくりができ、1枚の布に戻るという事は本当に凄い事なのだと改めて感じます。
これでまた長く楽しんで下さい!

本日のお客様 (白鵬関、元琴欧州関の浴衣と甚平のご依頼)

世田谷区からお越しのK様、男性のお客様です。
お仕事の関係で相撲部屋とご縁があるそうで、白鵬関と昨年引退された元琴欧州関の浴衣地をいただいたそうです。
昨年も相撲部屋の浴衣をお仕立てしましたが、デザインが凝っています!
今回の白鵬関の反物はANAとのコラボで、雲紋に飛行機と夢と白鵬の文字が描かれ、白鵬関の広がる可能性を表しているようです。
そして、元琴欧州関のデザインも☆の中に琴欧州の文字。
日本の古典柄と違い、遊び心のあるデザインです。

今回は、浴衣と甚平のお仕立をご依頼いただきました。
出来上りましたら、こちらでもご紹介させていただきますね。

本日のお客様 (紬仮絵羽仕立て)

毎年恒例となりつつある紬の仮絵羽仕立て。
というのも、京都の大学の講座で紬を染めて反物を制作し最後は仮絵羽仕立てにして展示するというカリキュラムがあるのです。
この3年間ほどM様の反物を仮絵羽にするという作業をお手伝いさせていただきました。
いつしか私も反物を見せていただくのが楽しみになっておりましたが今回が卒業制作という事で最後になります。

毎回テーマを決め、構図をイメージし、それを方眼紙に記入していきます。
出来上りの身幅をお伺いして、『この柄は出ますがこれは出ませんよ。』などのアドバイスもさせていただきました。
今回は青の地色に色紙の文様が散らされた、附下調の紬です。
出来上った反物は湯通し前なので少しごわついておりますが、湯通しを終えると今までになかった柔らかさと光沢感が出てきます。
戻ってきたころには違った表情を見せてくれるのです。
それも楽しみに待ちながら、今月中にはお届けできるように頑張ります!

本日のお客様 (大島アンサンブルを1枚の袷にお仕立て直し)

杉並区からお越しのO様。
仕立屋 凛には初めてお越し下さいました。

ご依頼のお着物は男物の大島アンサンブルを女物のお着物にお仕立て直しされたいというご希望です。
男物の方が大きいのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが男物はおはしょりがないので女物より小さい事が多いのです。
そして本日はお爺様がお召しになっていたというお着物をお持ちいただいたので、やはり小さいお着物でした。
アンサンブルの長さがあればお着物と羽織を組み合わせて大きくお仕立てする事が可能になります。
今回は今ついている通し裏を八掛にして、胴裏のみ新品をお付けする事になりました。
男物だったものを女性が着れるというところも和服の良い所ではないでしょうか。
どうそ、出来上がりを楽しみにお待ちください!

本日のお客様 (附下 裄と身幅直し、紬 裄と身幅直し)

杉並区からお越しのS様。
仕立屋 凛でお直しをご依頼いただいている(今お直し中)K様のご紹介でいらしてくださいました。

附下はお母様から頂いたお着物だそうで、息子さんの卒業式にお召しになりたいという事でした。
こちらはサイズが小さいので裄も身幅も大きくお直しします。

もう1点の袷の紬はお知り合いから頂いたそうで、こちらはとても大きいので小さくするお直しになります。

お着物をいただくとサイズが合わない事が殆どですので、状況によってはコートや羽織にした方が良い場合もあります。
ですが、いただいた方にお召しになった姿を見せてあげたいですよね。
頂いたお着物のやりくりのご相談もお受けしておりますので、色々とご相談いただければと思います。