2月2012

羽織

【東京都中央区S様 羽織】

羽織のお仕立物です。
羽織は最近は長羽織が主流ですが、もちろんお好みの長さで良いのです。
羽裏でぐっと雰囲気が変わりますし、秘めた楽しみになりますね。

←かわいい羽裏。

お直しする価値

これからお着物を着てみようかな、もしくはまだまだ初心者で、という方々の質問で1番多いのが
「これってお直しする価値がありますか?」
お直しする価値が有るか、無いか。
それの意味する所は、着物自体の価値が有るか無いかという事なのだと思うのですが、それはご本人にしか分からない事なのです。
高かったから、作家物だからお直しする価値があるわけではありません。

こう考えれば良いと思います。
『本当にその着物を着たいか。』

例えば、形見で譲り受けた着物。
傍目から見たらボロボロに見えます。
ですが、ご本人にしたら「なんとかして着たい!」という方もいらっしゃいます。
そういう方には本当に力になってあげたいと思います。

最初のうちは、『着物を着る』という事が楽しくて色々購入してしまうかもしれません。
ですが、時間が経つにつれ1枚1枚吟味して購入するようになると思います。
着物を見る目と自分の趣味が固まるのには少し時間がかかるかもしれませんが、それも勉強と割り切って。

気に入って買ったのにあまり着ない・・・
なんて事が少しでも無くなる様にしたいですよね。

紬 付下

【世田谷区K様 紬付下】

紬の付下をお仕立させていただきました。
実はこちらはお客様ご自身で前身頃に刺繍をされた物なのです。
お着物自体にも絣の裾柄が入っておりますが、刺繍を入れた事によって一段と華やかになりました。御自分で刺繍を入れた事によって更に愛着が湧いてくるのではないでしょうか。

←上前柄合わせ部分