8月2013

戦争柄 男物小紋

【港区M様 戦争柄 男物小紋】

戦争柄とは言えど、可愛らしいおもちゃの様な柄。もちろん戦前の生地です。

M様は趣味性が高い柄がお好きで、以前は某ブランドのモノグラム柄の浴衣をお仕立てさせていただいた事があります。
最初に見た時はさすがにびっくりしましたが、カッコ良かったですね。
その浴衣で飲みに行くと、よく写真を撮られます。とおっしゃっておりました。
お仕事がデザイン系なので、やはり個性的な柄がお好きなのかなと思っております。
以前、私が森下に住んでいた頃は富岡八幡宮にソフトビニール(ソフビ)の人形を探しに行った帰りに寄って下さったのを覚えております。

戦争柄についての記事→こちら

有松鳴海絞

【目黒区K様 有松鳴海絞】

木綿地のお着物ですが、この生地は浴衣というよりはお着物に近い気がします。
半衿を付けて名古屋帯を締めてお召しになった方がしっくりいきそうです。
とは言っても普段着ですので、気軽な小紋という感じでしょう。

摘む、括る、縫うという技法でこれほど多様な文様を描いてしまうのは簡単ではない作業です。
シンプルな作業の積み重ねが素晴らしい文様を作り上げていくのです。
絞りといっても、中には付下の様に柄が合う物もあります。

絞ですので居敷当てを付けてお仕立てしました。

 

波文様 小千谷縮

【江東区O様 波文様小千谷縮】

現代の小千谷縮は無地や縞が多いですが、ひと昔前の小千谷縮は柄物が多く、柄は大きめで季節感が全面に出ています。
着物に限らず、和菓子や伝統工芸品に至るまで、和の物には必ず季節感があります。
着ている人もそうですが、見ている側も季節感が味わえるのが和物の良い所ですね。
その時にしか味わえない楽しさに心惹かれるのは今も昔も同じなのではないでしょうか。

今回のお仕立物は、元々の寸法が小さく、後身頃と前身頃に接ぎを入れてお仕立ていたしました。
暑い夏を存分に楽しんでほしいと思います。

  

色無地 1ツ紋(片喰 かたばみ)

【世田谷区T様 色無地 単衣】

お客様のお持ちの白反から染めさせていただきました。
光の加減と織りの違いもあり、色も様々に変化して見えます。
色見本はお客様から指定していただいた生地をそのまま染屋さんにお渡しして染めていただきました。

そして、1ツ紋を入れたいという事でしたので今回は少し変わったグラデーションの縫い紋を入れました。
上からオフホワイト、ローズ色のグラデーション。金糸を少し散らしてアクセントにしています。
どちらかと言うと、しゃれ紋の用途でお使いいただければと思います。
紋は丸に片喰です。

浸け染    10,000円(※染め代以外に加工代が付く場合があります。)
紋入れ    10,000円

白の反物がありましたら、自分の好みのお色に染めてお仕立てするのも面白いと思います。

 

越後上布

【品川区S様 越後上布】

越後上布のお仕立物です。
夏のお召し物の中でも風がよく通る、気持ちの良いお着物です。
お着物好きのS様は夏着物の中では越後上布が1番好きだとおっしゃっておりました。
こちらのお着物には接ぎや別布を入れましたが、それでも気持ち良さは変わらないと思います。

 

YOU TUBEに越後上布の動画がありましたので、興味のある方はどうぞ。