10月2013

附下から長襦袢にお仕立て直し

【世田谷区U様 長襦袢】

今回の長襦袢は附下だったお着物を長襦袢にお仕立て直しをさせていただきました。
生地も薄手の生地という事もあり、お色も淡い翡翠色で長襦袢にするのに良いのでは、という事でお仕立て直しさせていただきました。
出来上がりを見ても刺繍部分も上手く配置出来ましたし、U様も「附下では着ないので、長襦袢にしてよかったです。」とおっしゃっていました。
こういったお直しもできるので、皆様もご参考になさって下さい。

白大島単衣羽織

【神奈川県藤沢市Y様 白大島単衣羽織】

お着物だった白大島を単衣の羽織にお仕立ていたしました。
裄の寸法が足りなかったので、袖に共布で接ぎを入れてありますが、ほとんど目立たなく仕上げることができました。
以前付いたシミなどがありましたが、なるべく裾返しや見えないところに持っていくように仕上げてあります。
頂き物のお着物などにはシミなどが付いている場合もありますが、やりくりで上手く隠れる場合もあります。
古いお着物と上手に付き合うのは、おおらかな気持ちが1番かもしれませんね。
今回は素敵な羽織に仕立て替えができたと思います。

お着物は洋服と同じようにお洗濯できるわけではありませんが、シミは日にちが経つほど落ちにくくなりますので早めの対応と、付けてしまったら触らない事です。

本場奄美大島紬

【品川区W様 本場奄美大島紬】

お母様の遺された大島の反物をお仕立てされたいという事でした。
こちらの大島は本場大島紬ではなく、本場奄美大島紬です。
その中でも泥藍大島と呼ばれるものになります。
大島紬の産地にも、奄美大島、鹿児島県、宮崎県都城があり、他にも村山大島なども含めて表すこともあります。
大島紬特有のサラッと着心地の良い感触が何とも言えず、気持ち良いです。
お召しになりやすいお着物の1つだと思います。

表地にいくつかのお色が入っておりますので、八掛は藍色系統のお色の方が帯合わせがしやすいと思いお勧めしました。
楽しんでいただきたいと思います。

 

絣柄紬

【世田谷区K様 絣柄紬】

黒地に唐草のような飛び柄が全体に散った、おしゃれ着の紬です。
気取らず、気軽にお出かけできると思います。
普段使いできるお着物が一番楽しいですね。
カーキ色の八掛が効いています。

 

格子柄紬 男物単衣

【江東区W様 格子柄紬 男物単衣】

江東区時代からのお客様のW様。
数少ない男性のお客様ですが、かれこれ7,8年のお付き合いになるでしょうか。
江東区の時はいつもいらして頂いたのですが、世田谷区に引っ越してからはそういうわけにもいかず宅急便でのやり取りにとなりました。
引っ越してからも、こうしてご依頼を頂けるのは本当にうれしく思っています。
いらして頂いた時もそうでしたが、いつも何かしらお菓子を持ってきてくださいました。
そして、今でも宅急便の荷物の中にはお菓子を入れて送ってくださいます。
お心遣いに感謝いたします。

                     ↓ご一緒にお仕立てした長襦袢