11月2013

裄の決め方

裄の寸法はお好みもありますが、私はあまり長くしないことをお勧めしております。
私自身の裄は1尺7寸5分ですが、1尺7寸の着物を着てもあまり違和感を感じませんし、人から『裄が短くておかしいよ。』と言われた事もありません。

では実際にどのくらいの寸法にしたらよいのでしょう。
測り方にもよりますが、私は腕を斜め45度にして測り、手首のぐりぐりがギリギリ隠れるくらいの寸法にしています。
短い所で、ぐりぐりが出るくらいの寸法までOKだと思っています。
その方の着物のライフスタイルでも変わってくると思いますが、長い裄の寸法でご着用されると袖口も汚れますし合理的ではないのです。
ですが、1番問題なのは身幅が大きくなってしまうという事です。
裄と身幅は密接な関係でして、皆様あまり考えつかないところだと思いますがこれも近々お話させていただこうと思っています。

洋服に慣れてしまっている私たちはどうしても裄を短めにという発想になれません。
先ほども書きましたが、斜め45度で裄の長さを測っておりますので、腕を降ろした状態にすれば肌の部分は割と出ます。
長袖の洋服は腕を降ろした状態でも手首まですっぽりと隠れ、その感覚に慣れてしまっているのでしょう。
ですが、洋服と着物は仕立て方が違います。

最初に決めた寸法が本当に正しい寸法とは限りません。
セカンドオピニオンという言葉がある様に、専門知識がある別の所で寸法を測ってもらうのも1つの解決策かもしれません。
着物だけではなく、襦袢、羽織、コートとすべてに関わってくる問題ですので寸法を決定するのは最初の着物では無い方が良いかもしれません。

三歳 ヘアメイク

昨日から引き続き、Iちゃん。
ヘアメイクは私がずっとお願いしている清水さんにお願いすることになりました。
T様とご相談の上、日本髪風のアレンジに決定。

出張も引き受けてくれますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
清水さんは、銀座の美容院で働いています。

清水章代さん Facebook

祝♪七五三

【目黒区T様とIちゃん】

先日、お仕立てしました七五三のお写真を送っていただきました。
好天に恵まれ、明治神宮へご家族でお参りされたそうです。
お母様とのお写真を撮ったのはご主人様でしょうか。やはり、ご家族が映したお写真が1番いい笑顔ですね。

「おしとやかな感じの写真はなく、どれもあんみつ姫みたいで・・・」
と、おっしゃっておりましたが三歳のお子様ですから元気がない方がおかしいのです。
Iちゃんのお写真は、どれも元気いっぱいで見ている方にも元気をくれます。

お着物はやはりお召しになる方がいて初めてその良さを発揮するものだとつくづく思います。
お出かけ、普段着、礼装など色々な用途はありますが、箪笥の肥やしにせず楽しんでいただきたいです。

採寸から試着の様子はこちらから→日記

   

個人的には後姿のお写真が好きです。ほっぺが落ちそう♪

松文様 附下

【杉並区O様 松文様 附下】

いつもお仕立てをご依頼いただいております、杉並区O様。
今回は附下のご依頼を頂きました。
淡いピンクベージュの様な色合いが上品で、O様によくお似合いになると思います。
松文様は、吉祥文様として慶事からお茶席まで幅広くお召しいただけるのではないでしょうか。
八掛は共色に暈し染めをさせていただきました。

 

色無地 染め替え

【港区O様 色無地 染め替え】

色無地の染め替えをさせていただきました。
何年か前にご相談を受け、今年になり染め替えをさせていただきました。
お直し前の色無地は濃いめのピンク色。そして少々シミがあり、染め替えを提案させていただいたお着物です。
下の画像が染め替え前のお色です。
薄い卵色をご希望でしたので、O様とご相談の上、今回のお色に決定いたしました。
優しい雰囲気の上品なお着物に変わりました。

お直しにかかった金額は下記になります。
※お着物の状態により、加工の金額が変わる場合もあります。

解き              2500
洗張り(表地のみ)     4500
色抜き            5000
染め替え (表地のみ)  10000
蒸し水洗い          3500
小紋お仕立て代      22000
合計             47500円

このお着物は紋入れ直しもさせていただきましたので、プラス10000円になっております。