1月2014

市松柄 羽織

【新宿区W様 市松柄 羽織】

男物紬の羽織です。
市松柄は男女問わず、相変わらず人気があります。
お着物を選ばず合わせられるところと、昔からの文様ですがなぜかモダンな印象が人気の理由なのでしょう。

男物 琉球絣 

【新宿区W様 男物 琉球絣】

男物のお仕立物です。
八掛は少しグレーがかった薄紫色。
男物の裏地は通し裏と言って、上から下までつながっているものが販売されておりますが、『仕立屋 凛』では八掛と胴裏でおすすめしております。
というのも、通し裏は色のバリエーションが少なく、裾が擦り切れた場合のお直しが大々的になってしまいます。
八掛を使用すれば、先にあげた問題点は素早く解消されるのですのでおすすめしております。

 

鮫小紋 羽織

【世田谷区H様 鮫小紋 羽織】

鮫小紋の反物を羽織にお仕立てさせていただきました。
『鮫』『行儀』『通し』と江戸小紋三役と呼ばれ、江戸時代には紀州徳川藩の定め柄とされていました。

江戸小紋の美しさは、無地染めと違い染められていない白地の部分があるという事だと思います。
遠くから見れば無地に見えますが、その白地の部分が江戸小紋の柔らかな表情となっているのでしょう。

鳥文様小紋

【世田谷区S様 鳥文様小紋】

小鳥の文様が描かれた小紋のお仕立てをさせていただきました。
紫がかった墨黒の地のお色にとても深みがあり小鳥の文様がとても際立っている様に思います。
八掛の刺繍も可愛らしいです。

ご自身がお召しになったお振袖を、お嬢様の成人式にという事で寸法直しをご依頼されたのですが、実際には寸法直しをする必要はなく、最終的にはお母様のお着物を4枚お仕立てさせていただきました。
楽しんでお召しになっていただければ嬉しく思います。

 

被布衿コート

【世田谷区M様 被布衿コート】

被布衿コートのお仕立てをさせていただきました。
被布衿は時代劇で武家の奥方が外出する際にお召しになっているのをご覧になった事があると思います。
室内では袖の部分が無い被布を着用しています。
衿の大きさは変えられるのですが、小ぶりの衿の方が可愛らしく個人的に好みです。
飾り紐は京都の伊藤組紐店にてお客様がご購入されたものです。
コートは冬の間の楽しみの1つ。存分に楽しんでいただきたいです。

葡萄刺繍附下

【杉並区M様 葡萄刺繍附下】

柔らかな桃色の地色に葡萄の実を刺繍で描いた附下です。
全体を見ると桃色がグラデーションで描かれており、1色のお色よりも深みが出ている様に感じます。
ご自身でお召しになっていたお着物をお嬢様に譲られるそうでお仕立て直しをご依頼いただきました。
八掛も葡萄のお色に近い薄黄色を選びました。

葡萄は古来より、生命と豊穣を表す文様とされ日本人に愛されている文様です。
こうやってお嬢様に引き継がれていくことで、お着物も喜んでいるのではないでしょうか。

 

紅型振袖

【世田谷区S様 紅型振袖】

お母様のお召しになった振袖をお嬢様用にお仕立て直しさせていただきました。
縮緬の生地に染められた束ね熨斗の文様が上半身と裾回りに大胆に描かれ、金箔などの華やかさとはまた違った晴れやかさがあります。
お母様から受け継いだように、これからも長く受け継いでいってほしいお着物です。