3月2014

二部式襦袢

【千葉県習志野市I様 二部式襦袢】

二部式の襦袢をお仕立てしました。
こちらの生地は襦袢地ではなく、お着物の小紋です。
着物地ですので、重くなるのを軽減するためにお袖を半無双にお仕立てしました。
無双袖は袖裏全てに共布を付けるのですが、半無双とは、裏地の袖口と振りの部分にのみ共生地を付けるお仕立てになります。
今回は反物からのお仕立てでしたが、お着物を解いてもできますのでお召しにならないお着物を有効活用することもできます。

キューピー人形 長襦袢

【日野市A様 キューピー人形 長襦袢】

前回の小紋とご一緒にお仕立てをご依頼いただいた長襦袢。
「長襦袢は遊んでしまいました。」と、A様。
礼装用の長襦袢は白ですが、小紋ですと長襦袢も楽しめます。

最近は復刻盤の文様が多く出てきております。
長襦袢は着物の下に身に着けるものですが割と目がいくものです。
身に着けると、気分も明るくなりそうですね。

蒔霰小紋

【日野市A様 蒔霰小紋】

花びらにも舞降る雪の様にも見える文様です。
A様は披露宴にご参列されるという事でした。
「気軽なパーティーなので小紋で出席します。」とおっしゃっておりました。
確かに、附下以上の格の物をお仕立てしても着る機会があまりないという事もあると思います。
出来上がったお着物は小紋と言えど、色合いといい落ち着いた雰囲気と品がある様に感じました。
八掛の柳茶色が効いています。

 

男物長襦袢

【目黒区O様ご主人 男物長襦袢】

 

男物長襦袢をお仕立てしました。
こちらは単衣用の長さしかなかったので、袖の外側の生地だけ別布にしました。
長襦袢のお袖は本来表と裏が共布でお仕立てするのですが、ご着用の際は内側の柄の方がよく見えるので内側のみ身頃と共布でお仕立てしています。
ほんの少しのこだわりですが、ご着用時のお気持ちが変わってくるのではないでしょうか。

 

色無地

【目黒区O様 色無地】

水浅葱色の色無地をお仕立てさせていただきました。
少しグレーを帯びた落ち着いたお色です。

八掛は共布ではないのですが、表地の共色の八掛です。
格の高い留袖、訪問着、振袖は共生地の八掛が付いています。
色無地の八掛も共布ではなくても、共色で選んでいただくと良いかと思います。

雪華紋 羽織

【刺繍作家 飯島桃子さん 羽織】

友人でもある刺繍作家の飯島桃子さんの羽織をお仕立てさせていただきました。
雪華紋とは雪の結晶を花に見立てた文様の事で、まさに花を思わせる美しいモチーフです。
全体に雪華紋が散らばり雪をまとう様な羽織に出来上がりました。
裏地は地模様のある綸子地で、表地とは対象に無地の落ち着いた生地。織りの文様に目を惹かれます。

さて、飯島さんは刺繍の作家活動をしておりますが色々なところで個展を開いております。
毎年、横浜の三溪園で行われる“日本の夏じたく展”に今年も出品なさるそうです。

飯島桃子さんのWebサイトはありませんので、作品をご覧ください→こちら
動物モチーフがとても可愛らしいです。

色無地 胴抜き仕立て

【藤沢市Y様 色無地 胴抜き仕立て】

胴抜きの色無地をお仕立てをさせていただきました。
うっかり胴抜きの部分の写真を撮り忘れてしまいましたが、胴抜きとは言葉の通り“胴部分の無い”袷仕立ての事です。
これだけ見ると袷にしか見えませんが、見せかけの袷になります。
最近は胴抜きのご依頼が増えておりますので、重宝されている方が多いのだと思います。