4月2014

縫い取りお召し訪問着

【墨田区S様 縫い取り訪問着】

お召しにも色々な種類がありますが、こちらの訪問着は縫い取りお召しと言われるものです。
文様の部分を刺繍の様に織ってありますので、生地の裏側は織に使われた沢山の色糸が見て取れるのが特徴です。
織で表された文様は刺繍の様な豪華さとは違い、華やかさの中にも落ち着いた味わいがあるように思います。
入学式の参列でお召しになるとおっしゃっておりましたが、淡い桜色の地色が入学式の桜のお色に重なって、その季節にとてもよく合ったコーディネートになったのではないでしょうか。

礼装用 長襦袢

【杉並区O様 礼装用 長襦袢】

いつもお仕立てをご依頼くださるO様。
日本舞踊の名取になられたそうで、京都で行われる名取式で着用される長襦袢のお仕立てをご依頼いただきました。
そういう時にも、お仕立てをご用命下さることは本当にありがたいことだと思っております。

後日、名取式で頂いたお名前とともに、匂い袋が同封されたお手紙をいただきました。
素敵なお心遣いに感謝いたします。

青磁色 色無地 胴抜き仕立て

【世田谷区H様 色無地 胴抜き仕立て】

胴抜き仕立ての色無地をお仕立てさせていただきました。
背紋は縫い紋をご希望。
お着物のお色が淡いお色でしたので、共濃いの糸での縫い紋をおすすめしました。
縫い紋の色は悩むところですが、八掛と一緒で共色の系統でおすすめしております。

そして、こちらも胴抜き仕立てでのお仕立て。
胴抜きを体験された方々のお話をお聞きすると、裏地がつくかつかないかだけでもだいぶかわるとおっしゃいます。
5月、10月は胴抜きでもいいかもしれませんね。

  

万筋 江戸小紋

【静岡県伊東市Y様 万筋 江戸小紋】

江戸小紋の万筋をお仕立てさせていただきました。
こちらは両面染めの江戸小紋で、もう片面は鮫小紋になっております。

江戸小紋は江戸時代の武士の裃から、今に残る文様です。
シンプルでスタンダードな文様ですので、飽きることなくお召しいただけると思います。

 

蔦の葉文様 訪問着

【神奈川県箱根町K様 蔦の葉文様訪問着】

毎年、お着物のお直しやお仕立て直しをご依頼くださるK様。
今回は訪問着のお仕立て直しをご依頼くださいました。

K様は身幅がとても細いので、脇の柄は合わせずにお仕立て直しを行いました。
全体に流れるような意匠になっていますので、雰囲気を損なわずにお仕立てできたと思います。

K様に限らず、『どうしてらっしゃるかな。』と思ったりしていると、ご依頼のご連絡がきたりします。
以心伝心なのでしょうか。

ご依頼いただけるのは本当にうれしく思っております。