7月2014

萩の葉文様 綿絽 浴衣

【世田谷区I様 綿絽 浴衣】

萩の葉を墨絵で描いた浴衣をお仕立させていただきました。
薄墨のお色がとても涼やかに感じられますね。
I様は華奢な方でしたので、柄の出方がどうなるかというお話をされておりましたが、このくらい大きい柄ですとそれほど問題はありません。
身幅が細い方ですと、小さい柄が散っている様な生地の方が縫い代に柄が隠れてしまい、柄があまり出てこない事があります。
着物風にもお召しになりたいという事でしたので、広衿仕立てにお仕立。
浴衣というよりも木綿地の単衣という感覚でお召しいただく方が良さそうです。
萩の文様ですので、8月から9月の中旬頃までお召しになれます。
季節の装いを楽しんで下さい。

今回のお仕立はアトリエ・Kinamiさんからご注文頂きました。
反物もアトリエ・Kinamiさんの作品です。
アトリエ・KinamiさんのFacebookでもご紹介いただいております。

 

花丸文様 絽訪問着

【目黒区K様 花丸文様 絽訪問着】

夏物の訪問着はなかなかお召しになる機会が少ないかもしれませんが、なぜかお洋服よりも涼やかに感じます。
K様はお茶をされているので、お茶のお席でお召しになるのかもしれません。
こちらの訪問着は菊や、桔梗の文様ですのでどちらかというと夏の終わりころにお召しいただく絽のお着物です。
夏の結婚式などは少ないかもしれませんが、お着物で出席されているの方をみるととても素敵ですし、お洋服よりもとても華やかです。
最近はカジュアルなお式も増えておりますが、礼装は呼んでいただいた方へのマナーとして、ドレスアップしたいものです。

 

みじん格子 小千谷縮

【目黒区O様 みじん格子 小千谷縮】

夏の定番、小千谷縮です。
皆様1枚は持っていらっしゃるのではないのでしょうか。
気軽にお召しになれる小千谷縮。お洗濯も自宅で出来ますので夏に心強いお着物です。

グリーンのみじん格子は見た目も涼しげ。
麻の帯にガラスの帯留などを合わせてみると、更に涼を呼んでくれそうです。

越後上布 

【品川区S様 越後上布】

越後上布がまだ越後縮と言われていた頃の生地だと思います。
水に通せばシボは浮き立ち、その姿を現してくれます。
夏は麻の生地が1番涼しく、かつ自宅でお洗濯もできるという優れもの。
お洗濯をしたことがある方はお分かりだと思いますが、陰干しでもすぐに乾いてしまう事に驚かれると思います。
これを見れば汗をかいてもすぐに乾くという事がおのずと分かります。
越後の麻の歴史は古く、正倉院の収蔵品には麻布の断片があるほど。
季節と共に上手に暮らしていく古来からの知恵は今も生き続いています。

 

綿絽 ふきの葉柄の浴衣

【世田谷区H様 綿絽 ふきの葉柄の浴衣】

身長170センチのH様。
出来上った浴衣を羽織っていただくと、「おはしょりが、しっかりとれます!」と感動していました。
この浴衣も長さ的には割とぎりぎりでしたので、下前の衿先は織出しの柄がない部分まで使ってお仕立てさせていただく。
浴衣は木綿なので、水を通すと縮みます。
水を通した後でどのくらいの長さになるか気になりましたが、お仕立することができました。

170センチサイズの出来上がりの浴衣だと、身幅はかなり大きく仕立てられていると思います。
浴衣は吊るしで販売されているものだと身幅をとるか裄をとるかで考えるしかないのですが、お誂えの良さはどちらも手に入るというところが最大の利点です。

夏に向けて沢山お召しになってくださいね。

越後夏結城

【世田谷区H様 越後夏結城】

夏結城の単衣仕立てをお仕立てさせていただきました。
こちらは、結城市で織られているものではなく越後夏結城になります。
独特のシャリ感と肌触りは、真夏というよりも単衣の時期にお召しいただく方が向いていると思われます。
文様も菊柄ですので9月から10月の暑さが少し和らいだ時期にお召しいただくと良いですね。
晩夏から初秋の季節にちょうど良く似合いそうです。