お仕立物

男物 みじん格子 結城紬

【新宿区W様 男物結城紬 みじん格子】

昨年もお仕立てのご依頼をいただきました新宿区のW様。
前回も羽織とお着物のお仕立でしたが、今回も同じく羽織とお着物のお仕立をご依頼いただきました。

まずはお着物からご紹介させていただきます。
W様が着物を着るという話を聞いて、叔母様が反物を下さったのだそうです。素敵な叔母様ですね。
画像だとあまり上手く撮れなくて、お色が分かりずらいですが、ココア色の様な温かみのある茶にみじん格子の文様。
伝統的な文様ですが、本当にいつまでも飽きずに長くお召しになれるお着物だと思います。
八掛も色が上手く出ませんで申し訳ないですが、裏柳色の様な落ち着いた黄緑色です。

W様のご近所に落語家さんが住んでいらっしゃるそうで、そのお着物の着こなしがとても素敵だというお話を伺いました。
板につくとよく言いますが、『役者が経験を積んで、演技が舞台によく調和する。 』という意味と『経験を積んで、動作や態度が地位・職業などにしっくり合う。』という意味もあります。
着物を着こなすという事も『経験の積み重ね』と同じく着なれている人とたまに着る人ではやはり違います。
着物を着た時の所作は洋服では身につかないもの。
板につく様になるには、着続けていくという経験を重ねるしかなさそうです。