お仕立物

紅型風 小紋

【目黒区K様 紅型風小紋】

こちらのお着物はお母様のお着物だったという事で全体がとても小さく、接ぎを入れてお仕立させていただきました。
接ぎを入れる場合、基本的には共布を使用し、着用時に見えないところは別布という形をとっています。
今回は後身頃、上前身頃に共布、下前身頃には別布を使用しました。
幸運にも似た様な生地が手に入りましたので、下前身頃にはそれを使いました。

接ぎを入れるかどうかというのは迷う所でもあると思いますが、こうやってまたお仕立て直しをしてお召しになれるという事は着物以外ではなかなかないと思います。
それにお母様がお召しになっていたというのですから、K様の思いも重なり、更に愛着がわくのではないでしょうか。