1月2017

スラウェシ島トラジャ族絞りの羽織

【千代田区O様 スラウェシ島トラジャ族絞りの羽織】

インドネシア、スラウェシ島のトラジャ族の絞り染めの布を羽織にお仕立ていたしました。
木綿の生地に染められた絞りの文様は祭礼用に使われていたといいます。

羽裏に使用した布はオールドバティックですので、図らずもインドネシアのコラボレーションになりました。

今回は絞りの表地の生地を2枚使用。
羽織は着尺よりも短くてもできますが、普通に裁断するとほぼ着尺と同じくらいの長さが必要です。
表地の大きさ、裁断の仕方、柄の出し方によりだいぶ用尺が変わりますのでまずはご相談からになります。

下の画像はO様宅にお伺いした際に、出来上がりのイメージをお伺いした時のものです。

先日お会いした時は、珊瑚の羽織紐を組み合わせていらっしゃいました。
珊瑚の朱色が映える美しいコーディネートです。

「お着物は沢山あるけれど羽織が無い。」との事でもう1枚羽織のお仕立てをご依頼いただいております。
次回は日本の紬ですが、出来上がりを楽しみにお待ちいただければと思います。

 

お召 塵除けコート

【杉並区T様 お召塵除けコート】

こちらのコートはお着物だったものを洗張をしてコートへお仕立て直しいたしました。
防水加工もいたしましたが、雨コートというよりも着物を汚さない為の塵除けコートとして使いたいというご希望でした。
防水加工は一応、突然の雨を考えてというオプションという考え方なのだと思います。

コートの身丈を決める為にお着物を着ていらして頂きましたが、刺繍の半衿をつけていたのでちょっと伺ってみると『刺繍は独学』だそうですがご自身で刺繍されたという事。
とてもお上手でした。

今回も紐飾りのご希望でした。

こうやって少しずつお着物のアイテムを増やしていくのはとても楽しい事だと思います。

 

紬 道中着

【杉並区O様 紬道中着】

紬の道中着をお仕立てさせていただきました。
雑誌に載っていたお写真をお送りいただいて「こんな感じにしてください!」とご依頼いただいたコートです。
紬ですので普段使いという事になりますが、今回は防水加工をしてからのお仕立てです。
お着物ヘビーユーザーのO様ですのでかなりの出番があると思います。
紐部分の花飾りはご依頼があった場合のみお付けしております。

 

坂井教人作 梅訪問着

【世田谷区N様 坂井教人作 梅訪問着】

1月らしく梅の訪問着のお仕立物です。

こちらのお着物は加賀友禅作家の坂井教人氏による訪問着。
お客様のN様曰く「梅の訪問着でかっこよい着物がなかなか無い。」という中で見つけた”カッコイイ”お着物。
梅はお正月や初春を彩る文様として昔から日本人に愛されており、1月の歌舞伎座などでは必ずお召しになっている方をお見掛けします。

N様は身長がお高いので、購入される際は寸法ができるかどうかお店からお電話がありました(笑)
こういった大胆な柄は身長が大きい方の方が見栄えがする様に思います。
梅の季節を楽しんでいただきたいです。