小紋

蝶々柄小紋

【港区S様 蝶々柄小紋】

 

こちらのお着物はS様がご自身で染められたお着物です。
詳しくは→ボンジュールきもの
着物好きなのは存じ上げておりましたが、ブログを拝見すると本当に色々なところへお出かけされていて、とても楽しそうです。
お着物姿もブログで拝見出来ればうれしく思います。

  

花菱文様の江戸小紋

【千葉県船橋市K様 花菱文様の江戸小紋】

花菱文様の江戸小紋です。
このお着物は無地の白生地ではなく、松の地模様が描かれた生地を使用しています。
江戸小紋には珍しいのではないでしょうか。
地色は薄黄に淡い珊瑚色の花菱がとても可愛らしく、八掛も花菱と共色に近いお色でお着物を引き立てているように思います。
おしゃれ着というよりも少し改まった感じです。

「江戸小紋を披露宴に着てもよいですか?」
というマナーに関する質問をいただいたりすることがあります。
江戸時代には家紋を入れなくても正装であったという話もありますが、今の時代にそのまま引き継いで良いかというと難しいところですね。
元々は男性の裃ですし・・・

マナーとは相手に対して不快な思いをさせないという事が第一です。
私としては結婚式の様な華やかな場所には、華やかな訪問着や附下をお召しになって頂きたいと思っています。
洋装で言うとアフタヌーンドレス(昼の場合)となります。
お迎えする側は黒留袖やモーニングといった格の高いお着物で迎えてくれているのですから、こちらも相応しいものを着ていかなくてはいけないのではないでしょうか。
自分が何を着たいかという事ではなく、相手の立場を考えると何が相応しいかが分かりやすいのではないかと思います。

  

波文様 絞り小紋

【品川区T様 波文様 絞り小紋】

絞りの小紋のお仕立物です。
T様は最初、羽織にお仕立直しご希望でしたが裄が着物より大きく出来なかったので着物にお仕立てする事になりました。
印象的な柄や文様の場合、羽織やコートにお仕立すると意外とすんなり着れてしまう事があります。
着物だと全体的なイメージとなって目に飛び込んできますが、羽織などにすると受け入れやすくなります。
今回はそれほど目立つような文様ではないと思いますが、T様の中では少し控えめにしたいお気持ちがあったのかもしれません。
こちらは洗張りをしてお仕立て直しをさせていただきました。
最初についていた八掛が山吹色の鮮やかなお色でしたのでそう感じたのかもしれません。
八掛も、渋めの紫色をお付けしましたので落ち着いた印象に変わったと喜んで下さいました。

  

薔薇文様 小紋

【世田谷区Y様 薔薇文様 小紋】

全体に薔薇のお花で埋め尽くされた小紋です。
Y様は「ドレス感覚で。」と生地を選ばれたそうです。
おっしゃるように、小紋ではあるもののドレスの様な華やかさを兼ね備えたお着物です。
色合いは薄紫と薄いグレーで上品な印象。
シルバーのイメージで薄いグレーの八掛を選ばせていただきました。
お出かけにもお食事にも、パッと花が咲いたような明るさを感じさせてくれそうなお着物ですね。

  

江戸紅型 小紋

【世田谷区H様お嬢様 江戸紅型 小紋】

H様のお嬢様の江戸紅型の小紋をお仕立てさせていただきました。
こちらのお着物は七五三で染から誂えたお着物を大人物に仕立て直しをしたものです。
七歳のお着物をお仕立てなさる場合、子供の時にしか着れない可愛らしい物を選ぶのもよいですし、大人になってからもお召しになれるお着物を選ぶ事も出来るのです。
大人になってからも、と考える場合は和裁士さんに一言伝えておいた方がベター。
大人物と同じ裁断ですが、それでも子供用です。
小さ目に裁断されては大きくするにも限界があります。
今回のお着物はお袖が長かったので、後身頃と元のお袖を差し替えて長くお仕立て直しできました。

七五三でお召しになった当時、お嬢様が好きだったTシャツの色に染めて貰ったというエピソードをお伺いしました。
そんな出来事も思い出として残ります。
今現在、誂えるという事は特別な事になってしまったのかもしれませんが、小紋柄でしたら大人になってからもまたお召しになる事が出来ますし長く楽しめると思います。
子供用が大人になっても着れるという事は洋服では無い事です。
それを考えたらとてもお得なお買い物と言えるでしょう。

ご一緒にお仕立した長襦袢です。↓

 

 

江戸小紋 胴抜き仕立て

【港区Y様 江戸小紋 胴抜き仕立て】

江戸小紋の胴抜きのお仕立です。
Y様はお茶をされていらっしゃるので、やはり”暑い日の袷”を考えて胴抜きのお仕立をご希望されました。
八掛もちょうど共色に似たお色がありましたので、違和感もありません。
お色を例えると、にぶい赤紫を指す”梅紫”という色が一番合う様な気がします。
江戸小紋は色々な場面で活躍するお着物です。
長くご着用いただきたいと思います。

  

万筋 江戸小紋

【静岡県伊東市Y様 万筋 江戸小紋】

江戸小紋の万筋をお仕立てさせていただきました。
こちらは両面染めの江戸小紋で、もう片面は鮫小紋になっております。

江戸小紋は江戸時代の武士の裃から、今に残る文様です。
シンプルでスタンダードな文様ですので、飽きることなくお召しいただけると思います。

 

蒔霰小紋

【日野市A様 蒔霰小紋】

花びらにも舞降る雪の様にも見える文様です。
A様は披露宴にご参列されるという事でした。
「気軽なパーティーなので小紋で出席します。」とおっしゃっておりました。
確かに、附下以上の格の物をお仕立てしても着る機会があまりないという事もあると思います。
出来上がったお着物は小紋と言えど、色合いといい落ち着いた雰囲気と品がある様に感じました。
八掛の柳茶色が効いています。

 

秋草に源氏香文様の小紋

【目黒区Y様 秋草に源氏香文様の小紋】

被布衿コートと同じY様のお仕立物です。

菊や萩といった秋花の中に源氏香の図が描かれています。
源氏香の図は着物の文様にはよく用いられる文様の1つ。
古典的な文様ですが、落ち着いた品格が感じられます。
小紋といえど、薄灰色に同色の暈しの八掛を付けて附下の様な雰囲気のお着物だと思います。

   

鳥文様小紋

【世田谷区S様 鳥文様小紋】

小鳥の文様が描かれた小紋のお仕立てをさせていただきました。
紫がかった墨黒の地のお色にとても深みがあり小鳥の文様がとても際立っている様に思います。
八掛の刺繍も可愛らしいです。

ご自身がお召しになったお振袖を、お嬢様の成人式にという事で寸法直しをご依頼されたのですが、実際には寸法直しをする必要はなく、最終的にはお母様のお着物を4枚お仕立てさせていただきました。
楽しんでお召しになっていただければ嬉しく思います。