男物

遠藤関柄 浴衣

【狛江市T様 遠藤関柄 男物浴衣】

遠藤関柄の浴衣をお仕立ていたしました。
歌舞伎の隈取の意味が分からなかったのですが、スポンサーに関係しているのですね。

同じ反物でご主人用と奥様用で2枚お仕立てさせていただきました。
お出かけになるというよりも和のお稽古事にお召しになるようです。

7月の名古屋場所では遠藤関は途中休場してしまいましたが、9月場所は頑張ってほしいですね。

 

寄波文様 男物浴衣

【世田谷区N様 寄波文様 男物浴衣】

江戸小紋と同じ型紙で染められた『寄波文様』
この型の様に細かい文様の型紙で型をつけるのはとても難しいのです。

染め屋さんで染め体験をさせてもらう場合は、この様な繊細な型は絶対に扱わせてもらえません。
型も傷みますし、その前に素人だと上手く扱えないからです。
もっと型の線が太い、割と扱いが簡単な物での体験になります。

プロがやってしまえば簡単そうに見えるので、「簡単なのかな?」と思ってしまいがちですが、やはりその道のプロは凄いのです。

 

白山紬 男物ぼかし着物

【江東区O様 白山紬 男物ぼかし着物】

男物の単衣仕立てになります。
元々は女物の附下で販売されていたのだと思いますが、男物にお仕立いたしました。
男性の方が女性用の反物から選ぶ事は割とあります。
呉服屋さんに行かれれば分かると思いますが、男物は圧倒的に品揃えが少なく、そして地味・・・
気に入った反物であれば女物から選んでいただいても問題ありません。
ただし、裄がどれくらい出来るかだけ確認してください。

こちらもお仕立する時は裾のぼかしをあまり出したくないというご希望がありましたので、5寸(19センチ)ほど裾を切り落としてお仕立いたしました。
ぼかしのグラデーションもほどほどに品よく決まりました!

上布2枚

【目黒区K様 男物上布と女物宮古上布】

K様ご夫妻の上布2枚のお仕立物です。
8月の青森ねぶた祭りを見に行かれるそうで、その際にご着用されるという事でした。

ご夫婦でお着物をお召しになる方、実は割と多くいらっしゃいます。
そして皆様、とても仲が良いのです。
同じ趣味を持ち、着物を着て、色々なところへ出かけられるのでしょう。
『仕立屋 凛』にもご夫婦でご相談に来られる方、沢山おられますが、どこのご夫婦のも奥様が主導権を握っていらっしゃる様に思います(笑)
そこも共通項ですね。

 

 

白鵬と琴欧州

【世田谷区K様 浴衣と甚平】

浴衣地から甚平をお仕立しました。
半ズボンに関しては洋裁なので、ほぼミシン縫いです。
初めて甚平を作成しましたが、とても楽しくお仕立させていただきました。
和裁と違い、パターンを使うという事もとても新鮮に感じます。
こういう機会を与えて下さったK様に感謝いたします!
大相撲5月場所では、白鵬の付き人がこの浴衣を着ていました。

そして、琴欧州の浴衣です。

最近の相撲部屋の浴衣はとってもおしゃれ。
デザイナーがデザインしたものもあれば、親方がデザインするものもあるそうです。

という事で、甚平のお仕立も承れます。
今夏は納期的にもう間にあいませんが、来年ご希望の方は是非。

鳶八丈 男物 単衣

【杉並区E様 鳶八丈 単衣】

鳶八丈を男物の単衣にお仕立しました。
元々は女物の袷のお着物でしたが、洗張をし、男物の単衣にお仕立て直しをさせていただきました。

黄八丈は少し明るくてお召しになるのが抵抗ある方も『鳶八丈なら色も落ち着いていているので着てみたい!』という声をよく聞きます。
そして単衣の時期には、とても気持ちよさそうですね。

E様曰く、「証紙は無いですが多分、山下八重子氏の織。」だという事です。
素敵なお着物ですので、沢山お出かけになって下さい。

 

男物ホームコート (上着)

【江東区K様 ホームコート】

ホームコートと書きましたが、ご自宅でさっと羽織れる上着というご依頼。
アンサンブル用の反物で単衣と袷の各1枚ずつお仕立ていたしました。
メールでご連絡をいただいた時は『なんとなく出来るかな』という思いでしたが、念の為に見本を送っていただき,お仕立てする事になりました。
見本とまるっきり同じでなくていいという事でしたが、ポケットを付ける、後ろにスリットを入れて欲しいというご希望がありました。
コートにはやはりポケットが欲しいですよね。
袷は脇に、単衣は前身頃に縫い付け、内ポケットはそれぞれについております。
お出かけ用ではなく、ご自宅でお召しになるそうですが、こちらを羽織ってご近所にも出かけられたりするそうです。
日常使いでお着物をお召しになる方、とても素敵だと思います。

   

ひげ紬 男物 羽織

【新宿区W様 ひげ紬 羽織】

前回と同じく新宿区W様のひげ紬の羽織です。
羽裏に紅型の生地をお持ちいただいたので、手に入れられた経緯をお伺いしてみたところ、沖縄に出張に行かれた際にたまたま見つけた紅型の工房で作成をお願いしたのだそうです。
たまたま見つけたという偶然が、何かのご縁という感じがして心をそそられますね。
羽裏の画像はお仕立て前の物で、薄い柄は下前の前身頃になっています。

びんがた工房「くんや」さんの作成です。
ブログを拝見すると色々と注文を受けてくださるようです。

 

男物 みじん格子 結城紬

【新宿区W様 男物結城紬 みじん格子】

昨年もお仕立てのご依頼をいただきました新宿区のW様。
前回も羽織とお着物のお仕立でしたが、今回も同じく羽織とお着物のお仕立をご依頼いただきました。

まずはお着物からご紹介させていただきます。
W様が着物を着るという話を聞いて、叔母様が反物を下さったのだそうです。素敵な叔母様ですね。
画像だとあまり上手く撮れなくて、お色が分かりずらいですが、ココア色の様な温かみのある茶にみじん格子の文様。
伝統的な文様ですが、本当にいつまでも飽きずに長くお召しになれるお着物だと思います。
八掛も色が上手く出ませんで申し訳ないですが、裏柳色の様な落ち着いた黄緑色です。

W様のご近所に落語家さんが住んでいらっしゃるそうで、そのお着物の着こなしがとても素敵だというお話を伺いました。
板につくとよく言いますが、『役者が経験を積んで、演技が舞台によく調和する。 』という意味と『経験を積んで、動作や態度が地位・職業などにしっくり合う。』という意味もあります。
着物を着こなすという事も『経験の積み重ね』と同じく着なれている人とたまに着る人ではやはり違います。
着物を着た時の所作は洋服では身につかないもの。
板につく様になるには、着続けていくという経験を重ねるしかなさそうです。

結城紬 男物 アンサンブル

【目黒区K様 結城紬 男物 アンサンブル】

男物結城紬のアンサンブルをお仕立てさせていただきました。
K様のご希望は着物を単衣仕立て、羽織を袷仕立てにという事でした。
真綿紬は暖かいのでお着物だけ単衣にして、羽織は袷にしても問題ないと思います。
羽裏は織の生地なので、とても豪華になりました。
今は染の羽裏が殆どですが、織の羽裏はなかなか見かけません。

この題材は伊勢物語の東下りだと思われます。
『むかし、おとこありけり。そのおとこ、身をえうなき物に思ひなして、京にはあらじ、あづまの方に住むべき国求めにとて行きけり。富士の山みれば、五月のつごもりに、雪いと白う降れり』