白山紬 男物ぼかし着物

【江東区O様 白山紬 男物ぼかし着物】

男物の単衣仕立てになります。
元々は女物の附下で販売されていたのだと思いますが、男物にお仕立いたしました。
男性の方が女性用の反物から選ぶ事は割とあります。
呉服屋さんに行かれれば分かると思いますが、男物は圧倒的に品揃えが少なく、そして地味・・・
気に入った反物であれば女物から選んでいただいても問題ありません。
ただし、裄がどれくらい出来るかだけ確認してください。

こちらもお仕立する時は裾のぼかしをあまり出したくないというご希望がありましたので、5寸(19センチ)ほど裾を切り落としてお仕立いたしました。
ぼかしのグラデーションもほどほどに品よく決まりました!

鳶八丈 男物 単衣

【杉並区E様 鳶八丈 単衣】

鳶八丈を男物の単衣にお仕立しました。
元々は女物の袷のお着物でしたが、洗張をし、男物の単衣にお仕立て直しをさせていただきました。

黄八丈は少し明るくてお召しになるのが抵抗ある方も『鳶八丈なら色も落ち着いていているので着てみたい!』という声をよく聞きます。
そして単衣の時期には、とても気持ちよさそうですね。

E様曰く、「証紙は無いですが多分、山下八重子氏の織。」だという事です。
素敵なお着物ですので、沢山お出かけになって下さい。

 

結城紬 男物 アンサンブル

【目黒区K様 結城紬 男物 アンサンブル】

男物結城紬のアンサンブルをお仕立てさせていただきました。
K様のご希望は着物を単衣仕立て、羽織を袷仕立てにという事でした。
真綿紬は暖かいのでお着物だけ単衣にして、羽織は袷にしても問題ないと思います。
羽裏は織の生地なので、とても豪華になりました。
今は染の羽裏が殆どですが、織の羽裏はなかなか見かけません。

この題材は伊勢物語の東下りだと思われます。
『むかし、おとこありけり。そのおとこ、身をえうなき物に思ひなして、京にはあらじ、あづまの方に住むべき国求めにとて行きけり。富士の山みれば、五月のつごもりに、雪いと白う降れり』

無地染 男物大島紬

【目黒区K様 男物大島紬 単衣】

大島紬の白生地を引き染めしてお仕立てしました。
シルバーに近い薄いグレーで、大島紬の光沢感と重なりとてもきれいなお色に染め上がったと思います。
大島紬は浸染で染めると生地の特質で染めムラが出てしまうので、必ず引き染めで染めをお願いしています。
白生地も細かいみじん格子の織が入っており、全くの無地ではないので生地の表情が出ているのではないでしょうか。
今回の大島の白生地は『仕立屋 凛』でご用意させていただきました。

  

こちらはご一緒にご依頼いただいた麻の長襦袢です。↓

格子柄紬 男物単衣

【江東区W様 格子柄紬 男物単衣】

江東区時代からのお客様のW様。
数少ない男性のお客様ですが、かれこれ7,8年のお付き合いになるでしょうか。
江東区の時はいつもいらして頂いたのですが、世田谷区に引っ越してからはそういうわけにもいかず宅急便でのやり取りにとなりました。
引っ越してからも、こうしてご依頼を頂けるのは本当にうれしく思っています。
いらして頂いた時もそうでしたが、いつも何かしらお菓子を持ってきてくださいました。
そして、今でも宅急便の荷物の中にはお菓子を入れて送ってくださいます。
お心遣いに感謝いたします。

                     ↓ご一緒にお仕立てした長襦袢