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両家のコラボ

前回の続き

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仕覆の紐の結び方がわからず、義理の母のもとへ。
「蝶々結びと一緒よ。」
と教えられるも、コツをつかむまでは難しい・・・
そうそう結ぶものでもないので、1か月後には忘れているかもなんて思いきや頑張って覚えました!

そして、「この茶入は何焼きでしょうか?」と聞いてみる。
すると「多分、この釉薬のかんじからすると高取焼じゃないかしら。」
とのお答え。
高取焼、初めて聞きました。
でも相方の実家のある福岡、直方の焼物ではありませんか。
調べてみると400年も歴史のある古窯で、小堀遠州も好んで使っていたとか・・・

それにしても、この茶入、少し大きい気がするなぁと思っていたらそれも母からの回答がありました。
「茶道は昔は男性の教養だったので、昔の茶入は大きいのよ。」
なるほど!そういえば茶道の家元は男性ですしね。
今では女性の行儀作法のお稽古事のような感もあるお茶の世界。当たり前事だけれど、元は男性の世界。
昔を知るというより、今の考え方を脱ぎ去ることが骨董を知る手がかりなのかも。
当たり前のことだけれど発想を覆される。

前回書いた、芸者さんの話もそうだけれども、今のイメージとは全く異なる。
というより日本の社会が変わってしまったのであろう。

話が脱線しましたが・・・
今年の7月に福岡の実家で頂いた茶筅の筒描きとこの茶入を我が屋で飾ることに。
茶杓の筒描きもあってそれも大変魅力的でしたが、茶筅の筒描きの方を頂戴してきました。

私の実家からもらった茶入が彼の実家の土地のものなんて、なんだか上手く結びついて、思わぬところでコラボしたって感じです。
と一人で思っておりました。