6月2013

久留米絣

本日は、同じ町内からいらして下さったご近所様です。

お母様から頂いた、久留米絣の反物を何かにできないかというご依頼。
久留米絣は主に藍染めの綿織物で、普段着用のお着物です。
ご主人の甚平、娘さんのお着物なども検討されましたが、どちらも裄が取れないという事で、最終的にはご本人の浴衣に落ち着きました。
昔の反物は巾もさることながら、丈(長さ)も短いのです。
それほどに、日本人の体形は変わってしまった事が分かります。
今回は水通しの縮みを考慮して、身長が155㎝のご本人のお着物になりました。
とても着心地の良いお着物になると思います。
藍染めの生地は私個人的に大好きな布です。

久留米絣の素敵なサイトを発見しました。→kurume kasuri textile

雑談も無駄ではありません

午後から裄直しご希望のお客様がいらっしゃる。
今回は裄直しのみのご依頼ですが、お客様のサイズを測って寸法を割出しました。
お持ちいただいたお着物も羽織っていただきましたが、ほぼ体系に沿ったサイズでしたので、少しだけ調整させていただく。
お仕立ての事を色々お話してしまうと、かえって混乱してしまったら申し訳ないと思いつつ、少しでも良いものをお仕立てしたい気持ちで難しいことも時にはお話してしまいます。
お仕立ての話だけではなく、色々なお話からその方の好みが見えてきます。
皆様も遠慮せず、お着物以外のお話をしていただきたいと思っています。

本日は4名様がいらして下さいました

午前中、6歳のお子さんのお着物をお仕立てご希望のS様とお嬢様のMちゃんがいらっしゃる。
S様ご自身がお召しになっていた朱赤の江戸小紋を子供物にお直ししたいとの事。
今は七五三以外で子供物をお仕立てすることは殆ど無いのではないでしょうか。
今は6歳ですが、出来れば3年くらいはお召しになりたいという事でしたので、少し大きめにお仕立てし、あとは肩揚げで調節して着ていきたいとのご希望です。
Mちゃんも着物が好きと言っていたので、楽しみにお待ちいただきたいです。

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午後、紬のお仕立てをご希望のK様がいらっしゃる。
同じ世田谷区内という事でいらして下さいました。
今までは呉服屋さんなどでお仕立てをされていたそうですが、やはり大きくできがってしまうというお話です。
お着物のお仕立ては色々注文できます。
丸みの指定も皆様なかなかされませんが、大きさは自由です。
今回もそのお話をし、実際に丸みの型を見ていただく。
少し検討されてからご連絡下さることになりました。
小さなことですが、それだけでも楽しい事だと思います。

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夕方、浴衣を引き取りにN様がいらっしゃる。
森下時代からのお客様で、寸法の大きかった浴衣をお仕立て直しさせていただきました。
今回浴衣を解いた際に、私の方で水通しをしました。
浴衣はご自身で洗いたいものです。
木綿の生地は割と縮みますので、先に縮ませてからお仕立てさせていただきました。
もちろん木綿糸も水を通しております。

今回の仕立てをご試着なさって、もう気持ち小さくお仕立てしても良いのではとのご感想。
次回の寸法に反映させていきたいと思います。
N様は染め直しも検討されているそうで、お役に立てればと思います。