本日のお客様

本日のお客様 (紬仮絵羽仕立て)

毎年恒例となりつつある紬の仮絵羽仕立て。
というのも、京都の大学の講座で紬を染めて反物を制作し最後は仮絵羽仕立てにして展示するというカリキュラムがあるのです。
この3年間ほどM様の反物を仮絵羽にするという作業をお手伝いさせていただきました。
いつしか私も反物を見せていただくのが楽しみになっておりましたが今回が卒業制作という事で最後になります。

毎回テーマを決め、構図をイメージし、それを方眼紙に記入していきます。
出来上りの身幅をお伺いして、『この柄は出ますがこれは出ませんよ。』などのアドバイスもさせていただきました。
今回は青の地色に色紙の文様が散らされた、附下調の紬です。
出来上った反物は湯通し前なので少しごわついておりますが、湯通しを終えると今までになかった柔らかさと光沢感が出てきます。
戻ってきたころには違った表情を見せてくれるのです。
それも楽しみに待ちながら、今月中にはお届けできるように頑張ります!