日常生活

高校野球マニア

今年は高校野球100年と高校野球児の当たり年といった点で注目されておりますが、相方はかなりの高校野球好き(マニアと言ってもいい)で時間さえあれば放送を見ていました。
私も相方につられてテレビ観戦をしていましたが、負けたら終わりという、ただただひたむきなプレーに不覚にも感動してしまうのです。
とはいえやはりまだ未熟な高校性。
暴投やミスプレーがかなりの確率であるのですが、それが面白味を増しているともいえます。
私としては東東京代表の関東第一高校は私の実家がある江戸川区の学校なので、ひいき目で応援。
私の学生時代の関一(カンイチ)は男子校のマンモス校でしたのでその印象が強いのですが今は男女共学という事でちょっと不思議な感じがします。

その関一と中京大中京の一戦はとても印象深いものに・・・
関一のキャッチャー鈴木君と中京大中京のピッチャー上野君は、名古屋の中学校でバッテリーを組んでいましたが鈴木君は東京の関一へ進学。
「甲子園で会おう。」と約束するも、甲子園で戦える確率の方がはるかに低いはず。
元バッテリーが甲子園で戦うという奇跡的なゲームであったのと同時になんとも劇的な結末が待ち受けていたのです。

関一はピッチャーを継投で繋ぎ、中京はピッチャー上野君の好投で0-0のまま9回へ。
“1球に泣く。”
関一の長嶋君にホームランを打たれゲームセット。
好投をしている方が負けてしまうという、世の中の理不尽さを表したような結末。
これぞ高校野球と言いたくなる、関一を応援していた私も上野君の泣いている姿に涙してしまう。
高校野球を見ていると、自分の中の何か熱いものが蘇ってくる、こんなひたむきさがきっと自分にもあったのだろうなと思わせてくれる、そんなノスタルジックな気分にさせてくれる2週間なのです。

彼らは”一生懸命に野球をしている”ただそれだけなのですが、純真だからこそ見ている者の心を打つのでしょう。
今回は清宮フィーバーとも言われていましたが、決勝戦は毎年満席になるという事の裏側には、私の相方の様な高校野球が好きでたまらないというマニアが沢山いるのだと容易に想像がつきます。

私もちょっと禁断のドアを開けてしまった気がします・・・