美術館・展示会など

日本の夏じたく 2015

5月21日(木)~24日(日)の4日間、今年も横浜の三渓園で行われます。
私も少しだけお手伝いさせていただきました。
お時間のある方は是非遊びに行ってみてください。
素敵な作品に出合えると思います。

道明組紐教室作品展

お客様の中でも生徒さんが何人かいらっしゃいます。
生徒さんの作品だけでなく、道明の歴史が感じられる作品も展示されるという事ですので興味のある方は是非見に行ってみてください。
ちなみにこのDMの作品はネクタイだそうです。言われるまで分かりませんでした(笑)

おか善 刺繍展@銀座

お客様に誘われ、京都 おか善さんの個展に行ってきました。
銀座、文芸春秋画廊にて行われた個展。
京都でしか出せない色があると言われるように、刺繍のすばらしさと共に染の美しさも堪能いたしました。
東京であまり見ることができないような物まで、沢山見せていただきました。

さて、今回は刺繍の体験が出来るという事で張り切っておりました。
ですが、ほんの小さい刺繍一つでも形にするという事はとても難しいのです。
今回の個展に展示されている様な素晴らしい刺繍が出来るようになるまでは、とてつもない努力と鍛錬が必要だという事が改めて分かります。

切り箔文様を選んでみましたが、力加減や針を入れる部分の微妙な加減などで少しずつ形が変わってしまいます。
また、こういう機会があったらチャレンジしてみたいです!

低反射アクリルガラス

この間の美術館繋がりです。

今の絵画には低反射のアクリルガラスがはめられている。
という事をつい最近テレビで知りました。
低反射というか、ガラスがあるという事すら全く分からないようです。
この間観に行ったジャポニズム展でそれを確認すればよかったのですが、全く失念しておりました。
そういえば、絵画の前に立ってガラスに自分の姿が映る事なんて無いですよね。
『全く気が付かない。』という事がすごい事なのだと思います。

オランジェリー美術館のモネの睡蓮の様に”そのまま自然光で展示する”という作者の意図がある作品もありますが、技術の革新はすごいです。

華麗なるジャポニズム展@世田谷美術館

最近、母は美術館巡りをしているようで国立博物館の故宮展、新国立のオルセー美術館展やらを観て回っているようです。
『故宮展では4時間並んだ。オルセー美術館展の”笛を吹く少年”は畳1枚くらいの大きさだった。』などと話していました。
私は”笛を吹く少年”をフランスのオルセー美術館で観たことがありますが、周りに誰もおらず独り占めで鑑賞できました。
今思えばなんと贅沢な時間だったのでしょう。
オルセー美術館はどうだったか忘れてしまいましたが、ルーブル美術館は写真撮りOKなのです。
それも日本と違うところですが、日本では写真OKにしない方がいいように思います。

場所によっては美術館の中で寝転がって彫刻をデッサンしている人もいると言います。
私が行った時にそういう光景は目にしませんでしたが、それも観てみたかった光景の1つでした。
オルセーもルーブルもモナリザやナポレオンの戴冠式の様な有名絵画の前はとても混んでいるのですが、それ以外はそうでもなく、その緩急も鑑賞するうえでいいアクセントになっていた様に思います。

さて、今日は母と世田谷美術館で華麗なるジャポニズム展を鑑賞。
台風直撃は無かったものの、雨が降ったり止んだりのお天気。
こういう時の方が大混雑せずに観れるので、敢えて行くこと。

ヨーロッパが熱狂したというジャポニズム。
この頃の工芸品は本当に素晴らしかったのだと思います。
今の様にネットでなんでも検索できる時代ではありませんので、目に触れるものすべてに大きな感動があったのでしょう。
そして、海外に渡ってしまったからこそ、今でもこうして観ることができる物も沢山あると思います。
一昔前の日本が西洋文化に憧れた様に、西洋の人々が日本文化に熱狂した時代もあるのです。
異文化を知るという事はとたも大事なことです。
絵画や美術品が文化の懸け橋になっていたという事はとても素晴らしい事だと思います。

本日のお客様 (男物浴衣のお渡し)

以前、こちらでもご紹介させていただきました、日本画家の木村浩之様。
本日は五島美術館を観にも行ってこられたそうで、お暑い中本当にありがとうございます。

羽織っていただいた浴衣は、もう少し大きくても良い印象を受けました。
「浴衣なので、それほど大きくなくても良いと思うのですが、お召しになっていただいて動きづらいなどありましたら、ご遠慮なくお知らせくださいね。」
とお伝えする。
お客様にお渡ししてお仕舞いではなく、長く着ていただく為のお直しはいとわないつもりです。

今月27日に名古屋場所の千秋楽パーティーでお召しになるそうです。
浴衣でパーティーは角界ならではですね。

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木村さんは只今、神保町で個展を開催しております。

白磁

友人と連れ立ち、銀座日々ギャラリーで行われている、崔在皓(チェ ジェホ)氏の個展を見に行く。
ジェホさんとは以前私が勤めていた会社で知り合いになり、その朗らかでまっすぐな姿勢が作風にも表れているのではないでしょうか。
以前、ごちそうしてくださったチヂミも素朴で美味しかったのを思い出します。

今回は木工作家の方との二人展。
久しぶりに会うジェホさんは変わらずに真摯な受け答えをしてくれます。
最初にお会いした時の白磁から進化を続け、作風も少しずつ変わってきているように思います。
陶芸は焼きあがった時のいい裏切りが面白いのでしょう。
また、いつかお会いするのが楽しみです。

日本の夏じたく 2014

横浜三渓園で開催された“日本の夏じたく”へ行ってきました。

友人の刺繍作家、飯島桃子さん。
『仕立屋 凛』でお仕立てしたお着物をお召しになっていたので、後姿を取らせていただきました。お仕立したお着物をお召しになっているお姿を見るのは嬉しい限りです。
桃ちゃんのうなじも艶やかでした。

三渓園を訪れたのは初めてでしたが、気になったのは素敵なお風呂。

うなじとお風呂という事で、日本の夏ですね(笑)

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三渓園HPより抜粋
三溪園は生糸貿易により財を成した実業家 原 三溪によって、1906年(明治39)5月1日に公開されました。175,000m2に及ぶ園内には京都や鎌倉などから移築された歴史的に価値の高い建造物が巧みに配置されています。(現在、重要文化財10棟・横浜市指定有形文化財3棟)
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中村かをる 創作帯と羽織もの、酒井啓子 和装アクセサリー展

代々木上原のhakoギャラリーにて行われている、中村かをる 創作帯と羽織もの、酒井啓子 和装アクセサリー展へ行ってきました。4月9日(水)~4月13日(日)まで開催。
中村さんも酒井さんとも知り合いなのですが、お二人ともアンティーク好きが高じて個展をされるほどに。
個展では他にも久々にお会いできた方も多く、ちょっと同窓会の気分。
花粉の季節はモグラの様な生活を送っている私にとって、いろんな方とお会いできた楽しい1日となりました。

酒井さんは岡嶋寿子さんとのコラボレーション企画の個展も決まっているそうです。

手紡ぎ・草木染ペルシャ絨毯 ミーリー工房展@シルクラブ

母に誘われ、シルクラブのミーリー工房展を見に行くことに。
『見たら欲しくなるかも。』の欲望が出ないことを祈りつつ、沼袋のシルクラブさんへ。

まだ雪の残るお庭を通り、入口へ。
玄関を入った正面にかかっていた、藍染めのキリムにパッと目が行く。
先日も書きましたが、藍染めにとても心惹かれます。

そのキリムを横目に見ながら、本展のペルシャ絨毯を見ることに。
いかにもペルシャ絨毯という文様から、水彩画のようなパステルカラーの並んだ物、羊の原毛をそのまま使ったザックリとした味わいの物まで色々ある。
ミーリー工房は世界で5か国でしか取引をしておらず、日本でも取引先は限られているとの事。
その染や織の手仕事の大変さを、見るからに中近東の顔立ちの女性が説明してくれた。
茜や藍を重ねて色の濃淡を出し文様を紡いでいく光景はどこの国にも形は違えどあるのではないだろうか。
そして文様の1つ1つに意味がありそれが分かればもっと楽しいだろうなと、また自分に課題が与えられた気分になる。

一通り見て回ったところで、オーナーのお嬢さまがいらして下さり、丁寧に絨毯の説明をしてくださった。
そして『これは本当に素敵なんです。』と、あの最初に目に留まった藍染めのキリムを窓辺まで持ってきて、自然光にあてて見せてくださった。
その窓辺に置かれたそのキリムはとても美しく、心がググッと動いてしまった。
相方には相談なく購入してしまったけれど、絶対に気に入ってくれるという自信があった。

シルクラブさんの窓辺に置かれたキリムはそこにあった方が絵になるかもしれない、という程はまっていたけれど、我が家にきても長く愛着を持って使っていきたい。