本日のお客様

ハワイとアフリカ

同じ日に違うお客様から頂いたのは、偶然にもコーヒー。

ガラス瓶に入っている方がハワイのコナコーヒー。
お客様のご主人の妹さん夫婦がハワイでコーヒーの栽培をしているのだそう。
と言ってもコーヒーの栽培が目的でハワイにいるのではなく、購入した家にコーヒー農園がついていたのだという(笑)
コーヒーの収穫時期になると収穫に駆り出されそうになったなど、面白い話もおうかがいできました。
コーヒーの実はどんどん熟して(色が変わっていく)ので収穫は時間勝負なのだそうです。
コナベルトと呼ばれる地域で収穫されたコーヒー以外はコナコーヒーとは呼べないらしく、これもきっと貴重なのでしょうね。
ハワイを思い浮かべながら美味しくいただいております。
ハワイに行ったことはありませんが・・・(笑)

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ビニール詰めの物がアフリカコーヒー。
ビニールのパッケージといい、コーヒーが入っていたグリーンとオレンジの袋もアフリカらしいです。
カメルーンにお仕事で行かれていたお客様が、(とりあえず)日本に戻り、お土産としていただきました。
アフリカの女性はとてもおしゃれだというお話や、アフリカでも茶道をしたというお話などとても楽しく聞かせていただきました。

アフリカというと空気がきれいで・・・と勝手に思っていましたが、ディーゼル車が走る様な都心部はとても空気が悪いのだそうです。
他にも色々ご苦労はあったのだと思います。
「ちょっと湯治に行ってきます。」と今度は北陸から東北へと旅立っていかれました。
この方の前世はきっとジプシーだなと勝手に思うのでありました。

本日のお客様 (大島紬のお渡し)(コートお渡し)

本日1組目のお客様のO様。
男物の大島紬の羽織と着物の2枚を組み合わせ、女物にお仕立直しされたお着物をお渡し。
男物は女物より小さい(特に昔の物ほど小さい)ので、2枚組合わせてお仕立て直し出来ます。
O様はご自身のサイズを知るために、サイズを知るための着付け教室にも通われたそうです。
着付の先生によって着方は様々ですが、O様が通われた着付の先生も『着物のサイズは大きくない方が良い。』というポリシーで教えていらっしゃるそうで、私の出した寸法とほぼ変わりありませんでした。
是非、着心地をお知らせいただければと思います。

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2組目のH様はコートのお渡しです。
絣文様が割と個性的な紬をフルレングスの着物衿コートにお直しいたしました。
ご注文の際、衿と紐部分に無地の別布を付けてほしいという事でしたので、インドシルクの無地をお付けしました。
このインドシルクも少し節があり、日本の紬の雰囲気と似ているところがあります。
これがとても良く似合い、H様もとても喜んでくださいました。
他には外付けのポケットを1つお付けしております。
コートにはポケットが欲しいですよね。

H様がサッと羽織ったお姿がとても良くお似合いでした。
やはり、人が着た時に初めてその美しさが現れてくるといつも感じます。

本日のお客様 (久留米絣お仕立依頼)

大田区からお越しのW様。
『仕立屋 凛』には初めていらしてくださいました。ありがとうございます。

今日のご依頼は福岡の現地でお求めになられた久留米絣を単衣仕立てにご希望です。
久留米絣だけでなく、藍染木綿のお着物は気持ちが良いですね。
藍染の場合、色移りが気になる方もいらっしゃると思いますが、藍の着物に藍の帯でもとても素敵という話を聞きました。
確かに藍染でも全く同じ色という訳ではないですし、藍のグラデーションを楽しむのも1つの方法ではないでしょうか。
色移りを気にしながらお召しになるよりも気持ち的にだいぶ楽になります。
藍の色が出なくなるまでの経過を楽しむのも良いものだと思います。

本日のお客様 (結城紬、大島、お仕立てのご依頼) (振袖の袖丈直し)

本日1組目のお客様。
ご近所のN様。いつもバイクで颯爽といらして下さいます。

今日はご主人の結城紬の身丈直しと大島紬の身幅直しと八掛交換でいらして頂きました。
結城の方は、初めて袖を通したら丈が長かったそうです・・・
寸法を間違えたにしてはちょっと長すぎる感じもしましたが、着る直前になって焦らない様に出来上がったら軽く羽織ってみる事をおすすめします。
大島紬はN様のお着物。
こげ茶色の表地に朱赤の八掛がちょっと気に入らないそうで、グレーに近い薄紫を選ばれました。
八掛の色が気に入らないから着ていないという方多いです。
頂き物はしょうがないですが、裏地だからと言って侮らず、きちんと選びましょう。

歌舞伎好きのN様とはいつも歌舞伎のお話になりますが、今日は染五郎さんのお話で盛り上がりました。
N様は1か月に何度も観に行かれるほどのご贔屓様です。

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本日2組目のM様。
初めていらして下さいました。ありがとうございます。

成人式にお召しになった振袖のお袖を短くなさりたいというご依頼です。
M様はお琴を習われているそうで、年1回は発表会がありそれにお召しになれるようお直ししたいという事です。
和のお稽古事の発表会は黒留袖をお召しになる事が多いのですが、お琴は訪問着でも良いのだそう。
こういったTPOや暗黙のルールの様な事ってきっと多いのでしょうね。
外部の人間である私が軽くアドバイスできない事も心得ておかないといけないなと感じております。
お客様とお話することで、私も少しずつ学習していきたいと思っております。

本日のお客様 (訪問着と長襦袢のお渡し)

世田谷区K様。
本日は訪問着と長襦袢をお渡しさせていただきました。
お母様がお召しになっていた訪問着をお仕立て直しさせていただきました。
K様はとても華奢でいらっしゃるのですが、柄もなるべくおかしくない範囲でお仕立てする事が出来ました。
袖丈を1尺5寸(約57センチ)と長めにしましたので、それに合わせて長襦袢もお仕立ていたしました。

今日、一番驚いたのは、お父様がゴルフの海外のトーナメントに出場されているというお話。
お母様がゴルフをされるというお話はお伺いしておりましたが、お父様がそこまでの腕前とは!
海外ではパーティーなどに出席される際はパートナー同伴ですから、もちろんお母様もご同伴されているそうです。

本日のお客様 (羽織、コートのお仕立依頼)

荒川区にお住まいのK様。
今月初めにいらして下さる予定が、体調を崩され本日に変更となりました。

K様は以前いらして下さったお客様のお友達でしたが、私は当日まで知らなかったのでびっくりしました。
ご紹介していただいた訳ではないかもしれませんが、こうやっていらして下さるという事は本当にうれしく思います。

本日お持ちいただいたのはコートや、羽織にお仕立直しご希望の反物を4点お預かりいたしました。
K様も沢山お着物をお持ちですが、普通にお召しになるのではなくご自分流にアレンジしてお召しになるのがお好きな様です。
皆様、本当にお着物がお好きなのだなと感じます。

本日のお客様 (浴衣のお仕立とお直し)

本日のお客様は、盆オドラーのS様。
名前の通り、盆踊りのあるところに出没しては踊るという方たちの名称だそうです。
東京では夏になれば色々なところで盆踊りが開催されますが、それこそ地元の商店街から大きい神社など場所は様々。
特にどこでという訳ではなく、”都合があえば行く!”という感じらしいです。

盆オドラーですから、オンシーズンになれば浴衣は何枚も欲しいのでしょう。
本日は浴衣のお仕立物を3枚とお直しを1枚お預かりしました。

着物をきるシチュエーションは様々ですが、色々な人がいるのだなぁとつくづく思うのと同時に、色々な方と出会えることは本当にうれしい事だと思っております。

本日のお客様 (羽織のお渡しと紬のお仕立依頼)

杉並区のS様。
出来上った紬の羽織を引き取りにいらして下さいました。
S様はご自身でお着物の生地を洗っていらっしゃいます。

私の祖母も自分で洗張りをしていたという事を母から聞いております。
着物が日常着であった頃は、自分で洗うのが当たり前だったのです。
洗う事は出来ても幅が揃わないなど、洗う事だけではない難しさもあります。
私の方では、万が一を考えてお客様の生地を洗う事はしておりませんが、夏物などの反物は洗っております。

もちろん本日お渡しした羽織と羽裏もS様ご自身で洗ってくださいました。
そして、ご依頼された紬と八掛もです。

お洗濯をすることも着物を楽しむ1つではないかと思います。

本日のお客様 (結城縮と浴衣のお渡し)

町田市からお越しのU様。

U様は日常にお着物をお召しになるというお着物のヘビーユーザーです。
今日もお着物でいらして下さいました。
本日お渡しした結城縮も日常にお召しになるという事で、バチ衿仕立てでお仕立をいたしました。
「半幅帯をしてそのままお昼寝もします。」その光景が目に浮かびます。

そして、U様のご主人の趣味が私の相方と同じ鮎釣りであると判明!
しかも釣りに行く川も同じ!
U様のご主人は、鮎釣りが解禁になると毎週の様に釣りに行かれる位のお好きなのだそうです。
相方は月イチくらいの頻度ですが、もしかしたらどこかで合っているかもしれないですね。

本日のお客様 (お仕立物3枚とお直しのお渡し)

品川区からお越しのT様。
昨年までは成城にお住まいでしたが、品川区にお引越しをされたT様。
引っ越し後もご依頼いただけるのは本当にありがたいです。
今はリフォーム中という事もあって、引っ越後とはいえお忙しい中いらしてくださいました。

お仕立させていただいたのは、琉球紬紬、絞り小紋、長襦袢。他には身幅直しの牛首紬をお渡しさせていただきました。
他にも1枚揚羽蝶の大島紬を別に預かっておりますが、「蝶々は亡くなった主人の生まれ変わりの様な気がする。」
というお話をしてくださいました。
ふと気が付くと蝶々が飛んでいるという事が多く、何故だかご主人の様に感じられるそうなのです。
こういう事を人にお話しすると、割といらっしゃるそうなのです。
『感じる』という事はきっとそうなのだと思います。そういう思いを受けて私もお仕立したいと思います。