本日のお客様

本日のお客様 (附下と羽織のお渡し)

埼玉県からお越しのN様。
最初にいらして頂いた時は羽織のみのお仕立でしたが、その後附下も追加となりました。ありがとうございます。

附下は礼装用というよりもおしゃれ着に近い物。
あまり気取らずどんどんお召しになっていただきたいお着物です。
羽織は洋服でいうとカーディガンの様な物ですから、これからの季節に重宝すると思います。
その他にお仕立のご相談や、白生地の染についてもご質問がありました。
ご自身のペースでお着物を楽しまれてくださいね。

埼玉県からいらっしゃるというので、相方は「遠い所から来てくれるんだ。」と言っておりましたが、お客様曰く「1時間位なのでそんなでもないですよ。」
同じ世田谷区内でも1時間かかるところもありますから、交通の便が良ければ埼玉県に行く方が早いかもしれないですね。

本日のお客様 (小紋のご依頼)

1月にいらして頂きましたA様。
出来上ったお着物を引き取りにいらしてくださいました。
紬の胴抜き仕立てと、御召しの単衣仕立てをお渡しする。

そして、最近購入されたという小紋のお仕立依頼。どことなくアールヌーボを感じさせる文様ですが、キリッとしたお着物になりそうです。
前回お預かりさせていただいた中の1枚を名古屋帯にする事になりました。
絞りのお着物ですが、こちらも素敵な帯になりそうです。
もう気分はすっかり春。お客様のお着物も春を感じさせるものが多いです。
早い方は単衣や夏物のご依頼もいただいております。

本日のお客様 (フルレングスコートのご依頼)(男物結城紬ASのお仕立て直し)

本日は2組のお客様です。
まずは1組目のS様。最初は他のお客様のご紹介でいらしてくださいました。
ご自身のお着物のお直しと、最近別の所でお仕立てされた大島紬の裄直しをさせていただきました。
大島紬を羽織っていただきましたが簡単に羽織っていただいた時点で胸の辺り(帯の上の辺り)の布が余っているのが分かります。
裄を大きくとるために身幅が大きく仕立てられていることが分かります。
今回は裄直しのみでしたが、大島紬に関しては洗張をするまでこれで着ます!とおっしゃっておりました。
そして本日はコートにお仕立されるウールの反物をお持ちいただきました。
フルレングスのコートになさりたいという事でしたので、仮試着のお話などをさせていただきました。

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そしてもう1組は男性のお客様。
洋服よりも着物の方が長く着られるという事で、最近はいらして下さる時もお着物姿のE様です。
男性の方が趣味性が高いというお話を前回しましたが、E様もそのおひとり。
お着物に合わせて蛇の目傘まで購入。今日はその傘も持ってきて見せてくださいました。
傘を開いてみると、外側からはあまり分からないのですが、植物の葉が傘の中から透ける凝った作りになっています。

さて、お仕立物ですが本日のご依頼は結城紬アンサンブルのお仕立て直し。
もしかしたら黄八丈を購入するかも・・・とおっしゃるE様。
お着物を楽しまれている事が良く分かります(笑)

本日のお客様 (男着物で非日常!)

中野区からお越しのK様。
昨年から何度かいらして頂きまして、すっかりと顔馴染みになりました。
本日はお直しさせていただいたお着物のメンテナンス(クリーニング、しみ抜き)等々・・・
お写真では何枚かお着物姿を見せていただきましたが、とても良くお似合いでした。
K様は結婚式にもお着物で参列される(しかも色紋付です!)というのですから、かなりお着物にはまっていらっしゃるのではないでしょうか。

男物のお仕立物は少しずつ増えてきております。
街中で着物姿の男性にお目にかかる事は少ないですが、着物男子は確実に増えてきているように思います。
男性の方が女性よりも趣味性が高いので、お着物に凝り始めると奥様は大変な事になるかもしれません(笑)
ですが、何も趣味が無い方よりも、楽しめる事をお持ちのご主人の方がとても素敵だと思います。
お客様の中には奥様とご一緒に着物でお出かけするご夫婦もいらっしゃいます。
女性と同じように、休みの日にちょっとした”非日常”を楽しむのに着物はとても良い趣味なのではないでしょうか。

本日のお客様 (琉球紬のお渡しと色止め加工について)

月イチいらして下さる世田谷区Hさま。
1月はお休みさせていただいたので、本日が今年初になります。

お渡しした琉球紬は藍染のお着物でしたが、お仕立て前に少々色落ちがしましたので先に色止め加工に出しました。
藍染めは特に色移りが気になるところですが、決して100%止まるものではありません。
とはいえ、藍染には淡いお色の帯がとても良く似合うので何とも悩ましい所です。
藍染でなく、本場大島紬の証紙にも色移りの記載があります。

そういうお着物をお召しになる場合は、「ちょっとくらい色が落ちてもいいかな。」というお気持ちでいた方が楽なのではないでしょうか。
ですが、どうしても色が移って困る帯などは避けた方が良いです。

逆にお客様の中には色がうつっても、色止めやガード加工は絶対にしないという方もおられます。
そこは人それぞれの楽しみ方。どちらが良いという事ではありません。
ご自身の中でどうお召しになりたいのか、どう楽しみたいのかで変わってくるものです。

本日のお客様 (結城紬のお渡し)

世田谷区K様。
出来上った結城紬を引き取りにいらしてくださいました。
お仕立を受ける際に、呉服屋さんは寸法を大きくとり過ぎる傾向があるというお話にご納得いただいて、裄寸法は私の採寸した寸法でご依頼いただきました。
1人ずつのお客様に地道にお話していくことで、寸法の事などを知っていただく事はとても重要だと思っています。
何よりも、寸法が大きい事は着姿がきれいに見えません。

そして、本日は羽織のお仕立物もお持ちいただきました。
「もう次のシーズンに着ます。」とお話されていましたが、きっと春もすぐに過ぎ去ってしまうのでしょうね・・・

K様からは可愛いお土産もいただきました。
明治元年創業の九段にある宝来屋さんのひなあられ。

お豆がなくなったら販売は終了になってしまうそうです。
K様、ありがとうございます!

本日のお客様 (お直しと帯のお渡しと旅のお話)

世田谷区のN様。
いつもご主人といらして下さいます。

ご旅行に行っていたというお話はメールでお伺いしていたのですが、なんと!キューバに行かれたのだそう。
しかも、奥様1人で!!
以前からキューバに行きたいんですとはおっしゃっておられましたが、てっきりご夫婦でと勝手に思っておりました。
奥様の行動力に脱帽です・・・
キューバはアメリカと国交正常化に向けて動いておりますが、そうなると今の風景も変わってくるという事を話されておりました。
「行くなら今!」なのだそうです(笑)
キューバからフランス経由をしてこられたのだそうですが、フランスもテロがあってご家族が心配されていたそうです。
警備が厚い今が1番安全かもしれないとお話されていました。

イスラム国に占領される前のアレッポにも行ったことがあるそうです。
本当に田舎のいい所だったというお話でした。
若い頃はバックパッカーで世界を旅していたというから納得です。

さて、お着物のお話。
本日は大島紬の裄直し、浴衣の身丈直し、帯のお仕立物をお渡しいたしました。
紬の生地をおばあさまがちゃんちゃんこにお仕立され、それを解いて名古屋帯にお仕立て直しされました。
これで思い出が続いていきますね。

本日のお客様 (コートのお渡しとお仕立依頼)

港区K様。
出来上ったコートを引き取りにいらして下さったのと、お仕立てのご依頼にいらしてくださいました。

久々にお着物をお召しになったそうですが、お仕立てしました浦野理一のお着物を着ていらしてくださいました。
こちらのお着物です。→2015年1月30日 きものLabo
鮮やかなお色が印象的なお着物ですが、人が着ると体の陰影がつき、更に美しく見えました。
着物だけで見ていた時は思わなかったのですが、そのハッとするお色がとげとげしくなく優しい感じに見えるのが不思議です。
K様のお人柄が出ているのかもしれません。
とてもきれいなお姿に「写真を撮らせてください!」とお願いしたのですが、お着物は久々にお召しになったので今日の着物姿はあまり気に入っていないという事で、本日お渡ししたコートを着た後姿を撮らせていただきました。

他にもお着物のお仕立やお直し、しみ抜きなど数点をご依頼いただきました。
今回もとても素敵なお着物があり、またご紹介させていただきたいなと思っております。

本日のお客様 (大島紬アンサンブルを1枚のお着物にお仕立て直し)

目黒区からお越しのI様。初めていらして下さったお客様です。

ご依頼のお着物は、男物の大島ASを1枚のお着物にお仕立て直しをご希望です。
I様は身長がお高くてなんと176㎝の女性の方!
『仕立屋 凛』最長記録を更新です!

身長が高いと比例して裄が長くなりますが、1尺9寸5分(約74㎝)に収まるようにしたいと思っています。
というのも、表地ももちろんそうなのですが、裏地(胴裏)の1尺5分(約40㎝)巾でお仕立てできる様にしたいからです。
裄の割り振りとしては、袖巾1尺(約38センチ)、肩巾(約36センチ)になります。
呉服屋さんでは裄2尺(約76センチ)以上のお仕立物もありますが、基本的に身長が180センチを超える方でなければ必要ないと思っています。男性、女性共にです。
「裄が長い方がエレガントです。」と販売される方もおられるようですが、それは他の寸法との兼ね合いを考えないと全く野暮な着姿になってしまいます。

話がそれましたが、今回のお着物は表地には接ぎを入れなくてはなりませんが亀甲文様ですので気にならない程度に仕上がると思います。
何代か前の方がお召しになっていたお着物がまた蘇るのは嬉しいですね。
ご先祖様に喜ばれるように私も頑張ります!

本日のお客様 (色無地お仕立てご依頼と紬のお直し)

初めていらして下さいました世田谷区のM様。

久しぶりにお茶を再度習い始めたそうで、昔のお着物のお直しとお仕立てのご依頼にいらしてくださいました。
色無地は白生地から染めたものをお持ちいただきましたが、少々シミがありましたのでしみ抜きのお見積りをしてからのお仕立になります。
ご希望であれば、着用時に隠れてしまうところにシミを入れて、出るところだけお見積りという事も可能です。
どのくらいの金額をかけてお直しするか、はたしてその金額をかけてどの位お召しになるかどうかはじっくりと考えて下さって構いません。
おうちに帰ってから再度ご連絡いただいた方が、落ち着いて決められるかもしれません。
そういったことを急かすつもりは全くありませんので、じっくり考えてほしいと思っています。

もう1枚は大島紬のお直しです。
以前お仕立てされたままで、まだ1度も着用されていないそうですが、少々寸法をお直しすればお召しになれます。
お茶をされる場合は身幅は割と重要な寸法ですので、ご着用のご感想をいただけるとありがたいです。