お仕立物

立涌柄 江戸小紋

【東京都 江東区在住 U様】

立涌柄の江戸小紋です。縮緬のアンティークですが、昔の物はやはり生地が薄いです。その為、胴裏の白地と八掛の境目が表から透けない様に胴裏を染めた物を使いました。
白の胴裏とぼかしの八掛でももちろんOKです。

陣羽織

【茨城在住 F様】

男物の陣羽織です。
羽織との違いは
・袖が無い
・衿を反さない
・マチ上が付く
・肩山下がりを付ける

普通の羽織は衿を反して着るのですが、これは返さないように仕立てています。仕立て方が違うのでこれは先に指定して頂ければどちらでも可能です。
マチは付けますが、男物には普通マチ上の幅がありません。幅を付けたのは強度の問題と、ゆったり着て頂くための工夫です。
肩山下がりというと難しいですが、肩のラインに沿うように肩山を縫ってあります。紬の様な硬さのある生地は、裃の様に肩に沿わず浮いてしまう可能性があります。

袖の無い羽織は“御隠居さん”みたいなイメージがあるかもしれませんが、男性が着流しで着るのはちょっと気恥ずかしいという時に便利だと思います。

マチ上部分。

辻が花風 付下

【東京都 目黒区在住 H様】

辻が花風付下です。
詩吟をやっていらっしゃるという事で、お着物をお召しになる機会も多いそう。娘さんも同じく詩吟をされていて、しかも大会では上位に入る腕前なのだとか。TVにも出たそうです。
娘さんと二人でいらして頂きましたが、とても仲がよさそうで、私も楽しくお話しをさせていただきました。

上前柄合わせ部分。

縞文様 羽織

【東京都 江東区在住 S様】

縞文様の羽織をお仕立しました。こちらは反物の幅が狭く、袖幅にハギを入れてお仕立しました。縞や横段など、線の模様になっている物は、共布で接ぐと殆ど分かりません。一番目立ってしまう物は無地のものですが、ハギ布の色を変えてしまうなど逆にそれをデザインにしてしまう事も出来ます。

江戸小紋 羽織 単衣仕立

【東京都 品川区在住 M様】

着付けの先生でもあり、親しくお付き合いさせていただいている“あくあ屋”さんのお仕立物です。江戸小紋はリバーシブルになっておりまして、羽織の単衣にすると裏地もアクセントになって良いですね。お仕立する時には、どちらを表にするか迷うかもしれませんが(笑)