お仕立物

横縞 結城縮

【港区K様 横縞 結城縮】

結城縮のお仕立て直しをさせていただきました。
K様がお着物にはまり始めた頃にお買い求めになったそうで、お召しになっているうちに生地のハリがなくなってきたのだそうです。
そこで、結城紬の洗張で”糊入れ”をしてもらったという事でした。
洗張というと洗って乾燥させるだけの様な気がしますが、実はどこまで糊を落とすか、入れるかは職人さんの経験で行っていると聞いたことがあります。
仕立て上がりをK様にお渡しし、その後いただいたメールではこの様に書かれておりました。

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送って頂いた単、大感激です。特にしましま紬。着物にはまった初期に既にかなり昔のという古着で買って仕立て直しをして、随分着たらへなゃへなゃになってしまっていたので、もう寿命だと思っていたんです。 洗い張りで糊を入れてもらい、ゆう子さんにマイサイズに直して頂き、また誇らしげな感じで戻って来てくれて本当に嬉しいです。
またせっせと着ていよいよになったら袷にして、愛用しようと思います。 ありがとうございました。
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私の力というよりも、洗張をして下さった力が大きいと思いますが、『くたくたになるまで着る』なんてなかなかできない事です。
K様の着物愛をとても感じました。
また、袷にお仕立直しする日を楽しみに待っています。