お仕立物

矢絣柄お召 単衣仕立て

【世田谷区N様 矢絣柄お召 単衣仕立て】

関東だとお召は馴染みの薄い生地ですが、関西の方はお茶の席にもよくお召を着用されるそうです。
というのも、『シワになりにくく着易い』という機能美を備えた生地なのでお茶にはもってこいなのだそう。
『柔らか物と紬の中間の様な生地』とよくたと例えられますが、本当にその通りで、縫っていても『柔らかい様な柔らかく無いような』という感触です。
確かにシワになりにくいという事は縫っていても分かります。
湿度の多い時期に柔らか物を縫っていると、少しの時間置いておくだけでシワになってしまうのですが、お召は殆どシワになりませんので扱いやすさにおいてはとても優秀なのだと思います。
修業時代、お召しは水に弱く熱に強いと教えられました。

お召の種類もおしゃれ着から礼装まで色々ありますが、無地のお召は関東で言う色無地の様なカテゴリーに近いそうです。