訪問着

水辺文様 刺繍の訪問着

【千葉県習志野市Y様 水辺文様 刺繍の訪問着】

Y様の姪子さんのお着物です。
最初はY様ご本人用にという事でしたが、急遽姪子さん用に変更。
姪子さんは身長170センチで、ぎりぎりの身丈でしたが腰紐で調節してお召しになってくださいとお伝えしました。

文様は全て刺繍という凝ったお着物です。
長く楽しんでください。

 

絞りと刺繍の訪問着

【港区K様 絞りと刺繍の訪問着】

帽子絞りに刺繍が施された豪華な訪問着をお仕立てさせていただきました。

お子様がインターナショナルスクールに通われているK様。
こちらのお着物は学校のチャリティーのイベントでお召しになるそうです。
チャリティーや寄付という感覚は欧米ではごく日常的です。
インターナショナルスクールは様々な国の方がいらっしゃるので、自分の民族衣装を着る日などもあったりと、純日本育ちの私としてはK様のお話しはいつも楽しくお伺いさせていただいております!

また、楽しいお話を聞かせてくださいね。

  

坂井教人作 梅訪問着

【世田谷区N様 坂井教人作 梅訪問着】

1月らしく梅の訪問着のお仕立物です。

こちらのお着物は加賀友禅作家の坂井教人氏による訪問着。
お客様のN様曰く「梅の訪問着でかっこよい着物がなかなか無い。」という中で見つけた”カッコイイ”お着物。
梅はお正月や初春を彩る文様として昔から日本人に愛されており、1月の歌舞伎座などでは必ずお召しになっている方をお見掛けします。

N様は身長がお高いので、購入される際は寸法ができるかどうかお店からお電話がありました(笑)
こういった大胆な柄は身長が大きい方の方が見栄えがする様に思います。
梅の季節を楽しんでいただきたいです。

   

久呂田明功作 辻が花訪問着

【大田区K様 久呂田明功作 辻が花訪問着】

東京友禅、久呂田明功氏の辻が花訪問着です。
久呂田氏は鬼シボ縮緬に染められることが多く、それが特徴の1つにもされています。

仕立て上がったお着物をこうやって衣紋にかけて見てみると、存在感は抜群です。
こういったお着物は皆さまどちらに着て行かれるのだろうと思いをはせて縫っております。

先代の久呂田明功氏が浦野理一さんの図案も描かれていたといいます。
そういう目線で見ると、当たり前ですが似ていますね。

   

几帳文様訪問着

大田区K様 几帳文様訪問着

風になびく几帳に松や季節の草花が描かれ、金彩加工が更に華やかさを増してくれています。
慶事のお席にも一層華やかな色どりを添えてくれるお着物になると思います。

余談ですが・・・
訪問着の柄合わせは難しいところもありますが、ピタッと柄があったときの(小さな)感動はなんとも言えません。
こちらのお着物も楽しくお仕立てさせていただきました。

  

大羊居 訪問着

【大田区K様 大羊居 訪問着】

大羊居の訪問着のお仕立です。
K様はとても細いので、柄を合わせると身幅がかなり大きくなってしまいます。
今回、脇の柄は横並びを揃える事で殆ど柄合わせに近い柄になりましたので、身幅優先でお仕立いたしました。
共八掛がついておりましたが、色がお好みではなかったという事で、共に近いお色の八掛を付けております。

大羊居は江戸から続く友禅の老舗ですが、今もその華やかで品のある作風のファンの方は多いです。

  

竹籠に秋草文様の訪問着

【世田谷区K様 竹籠に秋草文様の訪問着】

訪問着のお仕立です。
たまに訪問着と附下との違いを聞かれる事がありますが、訪問着は共八掛であるという事です。
格が高いお着物は全て共八掛がついています。
呉服屋さんなどで販売されている場合、訪問着は仮絵羽と言う簡単な着物仕立てになっており、附下は反物で売られています。
附下とは柄の配置が全て上向きになる様に配され、文様に関して言うとおしゃれ着的な要素が強いお着物もあります。

K様はとても華奢な体形でいらっしゃるので、脇の柄合わせは竹籠の柄が切れない様、見た目にもおかしくない様にいたしました。
K様はお茶も始められたのでお茶席にも着用出来ますし、ご友人の結婚式にもお召しになるそうです。
訪問着はお召しになる機会がありましたら、沢山お出かけして欲しいと思います。

袖丈は柄の関係で少し長めにお仕立しました。
これに合わせて長襦袢もお仕立しております。

  

藤と鉄線の附下訪問着

【海老名市S様 藤と鉄線の附下訪問着】

アンティーク着物がお好きなS様。
元々は単衣のお着物でしたが、藤は4月、鉄線は5月頃のお花なので袷にお仕立て直しをいたしました。
お袖丈も柄が切れない所でみると1尺8寸5分(約70センチ)になってしまうのですが、身長とのバランスを考え、1尺5寸8分(約60センチ)でのお仕立となりました。
アンティークのお着物は袖の柄の配置が長めの丈に設定されていることが多く、悩む所でもあります。
全体像を見ると、改めて地色のぼかしも美しさにも気付きます。
それでも、お着物は着る人がいて初めてその美しさが現れてくるものだと思っています。

  

アンティークの振袖を訪問着へお仕立て直し

【神奈川県海老名市S様 アンティーク訪問着】

振袖のお着物を短いお袖の訪問着にお仕立て直しをいたしました。
本来は下記の振袖です。

ただお袖をそのまま短くすると、袂の柄が全てなくなってしまいます。
そこで、袖山を回して左前袖と右後袖に華やかが柄を持ってくるように配置。
S様のお袖丈は長めの60㎝をご希望でしたので更に華やかな印象になります。

そこで問題になるのが、家紋。
元々は5ツ紋でしたので抱き(胸)紋とお袖の1部分に残ってしまいます。
これを隠す為には、上から柄を足すか、刺繍を入れるという方法があります。
ですが、柄を足してしまうとそこだけ顔料の固い感じが残ってしまいますので刺繍をおすすめいたしました。

抱き紋の上に刺繍を入れました

他にお袖に残っていた紋の上にも刺繍を入れてあります。
右袖の真ん中少し下の万寿菊が刺繍です

お客様と確認を取りながら進めていきますので、勝手に進めてしまう事はありません。
どうしても取れないシミに刺繍を入れる事もありますが、1か所に入れてしまうとそこだけ浮いた感じになる場合もありますので、バランスを見ていくつか入れる事もあります。

こうして違う形で蘇ったお着物をお召しいただける事が、お客様と私にとって1番の喜びだと思っております。

加賀友禅 訪問着

【目黒区K様 加賀友禅 訪問着】

加賀友禅の訪問着をお仕立てさせていただきました。
こちらのお着物は柄合わせをすると、K様の身幅よりも大きくなってしまうので脇の柄合わせを少しだけずらしてお仕立てしています。
文様も大きい塊を合わせる様にしましたので、柄が合っていない事は殆ど分からないと思います。
お袖丈も柄を全て出すようにするとかなり長いお袖丈になってっしまいますのでそこも調整してのお袖丈にしました。

来年の初釜でご着用予定とお話しておりましたが、結婚式の参列などでもお召しになれますので、色々と楽しんでほしいと思います。