無地に刺繍入りのお着物
【江東区H様 刺繍入りのお着物】
無地のお着物に刺繍を入れたお着物をお仕立しました。
刺繍は飯島桃子さん。
衽には蔦の様な少し抽象的な植物、しゃれ紋には小鳥、八掛には羽根が刺繍されています。
お着物の生地にも銀糸が縫い込まれており、無地でお仕立てするよりもぐっと華やかになりました。
無地のお着物はポイントに刺繍を入れるだけでも印象が変わります。
これも着物の面白いところかもしれません。
袷
【江東区H様 刺繍入りのお着物】
無地のお着物に刺繍を入れたお着物をお仕立しました。
刺繍は飯島桃子さん。
衽には蔦の様な少し抽象的な植物、しゃれ紋には小鳥、八掛には羽根が刺繍されています。
お着物の生地にも銀糸が縫い込まれており、無地でお仕立てするよりもぐっと華やかになりました。
無地のお着物はポイントに刺繍を入れるだけでも印象が変わります。
これも着物の面白いところかもしれません。
【世田谷区K様 ご婚礼用 飛鶴文様 引き振袖】
昨年いらして頂きましたK様。
3月にご結婚されるという事で、元々は振袖用だったお着物を引き振袖にお直しされたいというご依頼をいただきました。
K様自身はこちらのお着物を成人式にはお召になっていないそうですが
「文様からして、婚礼用ですよね?」
とおっしゃる通り、婚礼用にふさわしいお着物だと思います。
上前の柄もかなり高い位置までありますし・・・
少しだけお仕立て直しのご説明。
振袖から引き振袖に直す場合は、洗張りをしてお仕立て直しとなります。
(ほかのお店ではお直しでされるところもありますが、『仕立屋 凛』ではお仕立て直しで承っております。)
振袖と引き振袖の違いは簡単にいうと比翼が付く事と、衿の長さが違う、そして身丈が違います。
ネットの画像を見てみると、衿の長さが長く帯の下から衿先が長く出てしまっている物もありますが、おはしょりをつけてお召になるお着物をお引きずりとしているようです。
お引きずりとは言うものの、実際に移動する際は裾を持ち上げて歩きます。
抱え帯やしごきは元々裾をたくし上げて移動する際に使われていたものですが、今は装飾品としての意味合いが強いです。
今回は大まかにいうと下記工程をさせて頂きました。
・洗張
・比翼を染める(ご希望のお色に染められます)
・お仕立て直し
裏地の長さが足りない、などいろいろな問題がある場合はその都度対応させていただきます。
表地の長さが足りない場合は残念ながら承れません。
今回は裏地の長さも足りましたので、接ぎを入れることもなくお仕立て出来ました。
K様の末永いお幸せをお祈り申し上げます。
【千代田区O様 スラウェシ島トラジャ族絞りの羽織】
インドネシア、スラウェシ島のトラジャ族の絞り染めの布を羽織にお仕立ていたしました。
木綿の生地に染められた絞りの文様は祭礼用に使われていたといいます。
羽裏に使用した布はオールドバティックですので、図らずもインドネシアのコラボレーションになりました。
今回は絞りの表地の生地を2枚使用。
羽織は着尺よりも短くてもできますが、普通に裁断するとほぼ着尺と同じくらいの長さが必要です。
表地の大きさ、裁断の仕方、柄の出し方によりだいぶ用尺が変わりますのでまずはご相談からになります。
下の画像はO様宅にお伺いした際に、出来上がりのイメージをお伺いした時のものです。
先日お会いした時は、珊瑚の羽織紐を組み合わせていらっしゃいました。
珊瑚の朱色が映える美しいコーディネートです。
「お着物は沢山あるけれど羽織が無い。」との事でもう1枚羽織のお仕立てをご依頼いただいております。
次回は日本の紬ですが、出来上がりを楽しみにお待ちいただければと思います。
【杉並区O様 紬道中着】
紬の道中着をお仕立てさせていただきました。
雑誌に載っていたお写真をお送りいただいて「こんな感じにしてください!」とご依頼いただいたコートです。
紬ですので普段使いという事になりますが、今回は防水加工をしてからのお仕立てです。
お着物ヘビーユーザーのO様ですのでかなりの出番があると思います。
紐部分の花飾りはご依頼があった場合のみお付けしております。
【世田谷区N様 坂井教人作 梅訪問着】
1月らしく梅の訪問着のお仕立物です。
こちらのお着物は加賀友禅作家の坂井教人氏による訪問着。
お客様のN様曰く「梅の訪問着でかっこよい着物がなかなか無い。」という中で見つけた”カッコイイ”お着物。
梅はお正月や初春を彩る文様として昔から日本人に愛されており、1月の歌舞伎座などでは必ずお召しになっている方をお見掛けします。
N様は身長がお高いので、購入される際は寸法ができるかどうかお店からお電話がありました(笑)
こういった大胆な柄は身長が大きい方の方が見栄えがする様に思います。
梅の季節を楽しんでいただきたいです。
【神奈川県大磯 U様 久米島紬】
今回、ご紹介するお着物はちょっと感慨深いお着物です。
というのも、本来こちらの久米島紬のお着物はU様の持ち物ではなく、W様という男性の方のお着物でした。
U様からご連絡をいただいた時に、そのW様がお亡くなりになられて奥様から譲り受けたというお話でした。
私がまだ江東区に住んでいたころ、W様、奥様共にお付き合いをさせて頂いており、色々なところへもご一緒させていただきました。
W様はジャーナリストという事もあり、とても博識で私の知らないお話しを沢山聞かせてくださいました。
お話ししてくださる言葉1つ1つに重みがあり、それが今の私には宝物の様に心の中に残っています。
「才能というのは、その仕事を続けていけるという事も才能の1つだから。」
そうおっしゃって下さったW様の言葉が今でもこの仕事をする上での心の支えになっています。
私の中ではW様ご夫妻と愛犬のワンちゃん2匹が仲良く(その当時は)別荘へ向かわれるお車を見送ったのがW様にお会いした最後だったような気がします。
今回のお着物もU様の元で長く愛されるお着物になっていただけると思うと、本当にうれしく思います。
そしてW様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
【新宿区G様 宗廣佳子作 紬】
郡上紬を復刻させた故・宗廣力三氏を父にもつ宗廣佳子氏の作品です。
佳子氏は郡上紬ではなく、長野県で信州紬を制作されております。
附下調に織られた紬はお召しになる方を引き立ててくれそうな気品を感じます。
G様がどんなコーディネートでお召しになるのか想像するのも楽しみです。
【大田区K様 久呂田明功作 辻が花訪問着】
東京友禅、久呂田明功氏の辻が花訪問着です。
久呂田氏は鬼シボ縮緬に染められることが多く、それが特徴の1つにもされています。
仕立て上がったお着物をこうやって衣紋にかけて見てみると、存在感は抜群です。
こういったお着物は皆さまどちらに着て行かれるのだろうと思いをはせて縫っております。
先代の久呂田明功氏が浦野理一さんの図案も描かれていたといいます。
そういう目線で見ると、当たり前ですが似ていますね。
【大田区K様 松井青々 蝋吹雪染め 羽織】
季節が過ぎるのは早いもので・・・とはよく言ったもので、私は自分のサイトを更新する時に感じます。
自分のサイトを更新する際に『こんなに更新していなかったっけ?』と気付くことが多いです。
さて、今回は京友禅の松井青々氏の羽織です。
蝋吹雪染という技法で染められた羽織です。
蝋吹雪、撒き蝋などと呼ばれたりしますが、筆に蝋をつけそれを飛ばしていくというろうけつ染めの加工の一つです。
蝋が吹雪の様に飛び、その部分が防染され染まらないという事になります。
羽裏の『青々』文様が雪の結晶の様に見えて、図案にも凝っているのが分かります。
芹澤銈介氏の附下小紋を2枚お仕立てさせていただきました。
草花文様のお着物は4月、小川紙漉村文様は9月末にお渡しいたしました。
N様の寸法には少し足りませんでしたが、「着付けで何とでもできますから。」とおっしゃっていただきました。
先日、N様とお話しさせていただいた時には「着物の落ち感がとてもいいです。」とのお言葉をいただきました。
生地によるところも大きいとは思いますが、大変うれしいお言葉です。
因みに生地は昔の濱ちりめんで、とても硬い生地。
柔らか物とは名ばかりです。
【芹澤銈介 草花文様 附下小紋】
【芹澤銈介 小川紙漉村文様 附下小紋】