羽織

ひげ紬 男物 羽織

【新宿区W様 ひげ紬 羽織】

前回と同じく新宿区W様のひげ紬の羽織です。
羽裏に紅型の生地をお持ちいただいたので、手に入れられた経緯をお伺いしてみたところ、沖縄に出張に行かれた際にたまたま見つけた紅型の工房で作成をお願いしたのだそうです。
たまたま見つけたという偶然が、何かのご縁という感じがして心をそそられますね。
羽裏の画像はお仕立て前の物で、薄い柄は下前の前身頃になっています。

びんがた工房「くんや」さんの作成です。
ブログを拝見すると色々と注文を受けてくださるようです。

 

結城紬 男物 アンサンブル

【目黒区K様 結城紬 男物 アンサンブル】

男物結城紬のアンサンブルをお仕立てさせていただきました。
K様のご希望は着物を単衣仕立て、羽織を袷仕立てにという事でした。
真綿紬は暖かいのでお着物だけ単衣にして、羽織は袷にしても問題ないと思います。
羽裏は織の生地なので、とても豪華になりました。
今は染の羽裏が殆どですが、織の羽裏はなかなか見かけません。

この題材は伊勢物語の東下りだと思われます。
『むかし、おとこありけり。そのおとこ、身をえうなき物に思ひなして、京にはあらじ、あづまの方に住むべき国求めにとて行きけり。富士の山みれば、五月のつごもりに、雪いと白う降れり』

男物 結城紬アンサンブル 胴抜き仕立て

【世田谷区N様 男物 結城紬 胴抜き仕立て】

前回の久米島紬をお仕立てしたN様のご主人のお着物です。
真綿紬は本当に暖かいです。縫っている時にも暖かさを感じるくらいです。
男性は特に暑がりの方が多いので、胴抜き仕立てでのお仕立で全く問題ないと思います。
元々の裏地が通し裏でしたので、それを再利用してのお仕立です。

こちらのお着物はアンサンブルでしたので羽織もお仕立てさせていただきました。

男物紬 羽織

【江東区W様 男物 紬羽織】

江東区時代からのお客様Wさま。
私が世田谷に引っ越してからも年に何度かご依頼をいただき、本当にありがたく思っております。

今回は羽織のお仕立をご依頼いただきました。
羽裏がちょっと照れくさいとおっしゃっておりましたが、人に見せるものではありませんし密かな楽しみとして楽しんでほしいと思います。
そしてまた来年の単衣用にお召しの反物をお預かりしました。
いつもありがとうございます。

市松柄 羽織

【新宿区W様 市松柄 羽織】

男物紬の羽織です。
市松柄は男女問わず、相変わらず人気があります。
お着物を選ばず合わせられるところと、昔からの文様ですがなぜかモダンな印象が人気の理由なのでしょう。

陣羽織

【茨城在住 F様】

男物の陣羽織です。
羽織との違いは
・袖が無い
・衿を反さない
・マチ上が付く
・肩山下がりを付ける

普通の羽織は衿を反して着るのですが、これは返さないように仕立てています。仕立て方が違うのでこれは先に指定して頂ければどちらでも可能です。
マチは付けますが、男物には普通マチ上の幅がありません。幅を付けたのは強度の問題と、ゆったり着て頂くための工夫です。
肩山下がりというと難しいですが、肩のラインに沿うように肩山を縫ってあります。紬の様な硬さのある生地は、裃の様に肩に沿わず浮いてしまう可能性があります。

袖の無い羽織は“御隠居さん”みたいなイメージがあるかもしれませんが、男性が着流しで着るのはちょっと気恥ずかしいという時に便利だと思います。

マチ上部分。