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2022-03-21

掛衿の長さが与える印象@着付け師採寸

着付け師採寸にいらして頂きましたK様。
お着物は趣味と日常着としてお召しになっているそうで、ここ2年程ほぼお着物で生活されているそうです。

さて、下記2枚のお着物を比べてみてください。
細かい寸法はさておき、左のグレーのお着物は掛衿が長く(この位が普通の長さです)、右の大島紬は掛衿がとても短いのです。
掛衿の長さが見た目の印象にどのように影響するかが分かります。

掛衿の長さは着心地に直結しない寸法ですが、バランスがとても悪く見えると思いませんか?
首が詰まって見えますし、胸回りがなんだか窮屈そうです。
体格がよい方や胸が豊かな方の場合、掛衿がバストトップ辺りになってしまうとさらに体格がよく見えてしまうのです。

掛衿の長いグレー地のお着物の方が上半身がスッキリ見えます。
ほんの少しの事ですが、見た目が変わってしまう事が分かると思います。
ひと昔前のお着物は掛衿が短い物が結構ありますので、少し気にしてみてください。

日常着でお召しになる場合、シワなくキレイにという着方ではないかもしれませんが
少しでも着やすくお召しになれる様な寸法を考えています。