2021-10-13
絹更紗の男物羽織
【国立市A様 絹更紗の男物羽織】
元々は男物のお着物でしたが、身丈が小さかった為に羽織にお仕立て直しを致しました。
素敵な羽裏を付けたいと思っていてもなかなか見つからない物だったりします。
いっそのこと表が柄物でしたら裏はハッとするような無地の別染めはいかがでしょう。
今回は私の手元にあった無地の裏地がぴったりでしたので、こちらを付けさせていただきました。
『紺碧色・こんぺきいろ』
伝統色のいろはには下記の様に記載してあります。
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紺碧(こんぺき)とは、真夏の日差しの強い青空の色のような深く濃い青色のことです。
濃い青色の『紺色こんいろ』と強い青緑色の『碧色へきしょく』と青を表す文字が繰り返されていることから、「紺碧の空」「紺碧の海」のように濃く美しい青の表現によく使われます。
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イタリアのサッカーのユニフォームでおなじみの、Azzurri (アッズーリ) と同じ色だそうです。
Azzurri は深い海の色を表していると聞いたことがあります。
イタリアの深い海の色をした美しい羽裏が素敵な羽織と一緒になって旅立って行けたので、私も嬉しいです。