2023-09-24
裾広がりにならない為に
正面からの着姿について。前回の続き。
裾が広がってしまう場合、寸法でそうなっている場合はお仕立て寸法を下記の様に変更すれば直ります。
・衽巾と合褄巾を同寸
・前裾巾と前腰巾を同寸
通常、寸法表に記載されている前巾、後巾は裾の寸法になるので腰回りの寸法ではありません。
お客様のお着物を測らせていただくと裾よりも腰の寸法が2センチ以上細かったりする事もあるのです。
柔らか物の場合は体に添うので着付けでごまかせたりもするのですが
紬の場合は生地が固いので体に添わず寸法通りの裾広がりの着姿となって表れてしまいます。
着付けでも褄を上げすぎでしまうと裾広がりに見えてしまいます。
華奢に見せたい場合、正面から見た時の着物の分量が大く見えてしまうので、褄を上げすぎない様にしてみて下さい。
↑私の私物の紬をお客さまにお召し頂いています。
裾から腰まで同じ寸法に仕立てています。
見え方が違うのが分かると思います。
タグ: 着付け師採寸