天然鴨を食す旅@石川県
石川県には坂網漁と言う伝統漁法があります。
坂網というY字になった網を投げて鴨を捕える、江戸時代から続く漁法なのだそう。
投網や銃で捕えた鴨とは味に違いがあるという事で、何年か前から『行ってみたい場所リスト』に入っていました。
予約を入れた時点で坂網漁で捕った鴨が手に入るかどうかは分からないという事でした。
坂網漁で捕えた鴨を食べたい!今回はこの鴨を食す事だけが目的の旅行です。
長野から新潟へ抜ける道のりではけっこうな雪に見舞われましたが、東京でこれだけ降ったら何も機能しないと思われると様な状況でもそこは雪国、高速道路はきれいに除雪されており難なく通行できました。
日本海側に抜けてしまうと雪は殆ど降っていません。
美しい景色を見るのも旅の楽しみの1つです。
東京から石川県まで休憩を何度かはさみながら車で約6時間。
到着した時間は既に夕方。
ホテルでお風呂に入りそのまま料亭へ向かいます。
残念ながら今回は坂網ではなく、投網で捕まえた鴨でしたがもちろん天然鴨!
ちょっと甘めの鴨鍋ですが驚くほどおいしいお肉でした。
〆の雑炊もリゾットの様でとてもおいしくいただきました。
坂網漁で捕えた鴨はこれ以上なのだと思うと、また訪れるしかないようです(笑)
坂網漁で捕えた鴨がなぜおいしいか。加賀・旅まちネットより
1.飼育鴨のように餌付けをせず、落ち穂のような穀類を主食とした完全に天然の鴨であり、肉と脂のバランスが良く、野生のものだけが持つ独特の旨味がある。
2.鴨は、昼間は餌を食べない。坂網猟師のほとんどが夕方、周辺の水田へ行く直前の鴨を捕獲するため、鴨の内臓に何も残っていない。
捕獲数日後でも内臓からの腐りがなく、臭みが発生しない。
3.鴨は坂網にかかった後、大半が周囲の松の枝などに引っかかるため無傷で血を流さずに捕獲される。
肉に血が回らないから、肉の味を損なうことがないので臭みがない。銃で撃った鴨では、こうはいかない。