月兎の羽織

【中村かをる様　月兎の羽織】

古い長襦袢から羽織にお仕立て直しいたしました。
だいぶ長い間手元にあったそうで、お仕立て直しされるのをどうしようか考えていたそうです。
月から飛び出した兎が夜空を駆け回る、なんとも幻想的な描写ですね。
中国的な建物がオリエンタルな雰囲気も醸し出しています。

裄はいっぱいでお仕立てしましたので柄は合っていませんが、月の離れ方がおかしくないように配置。
他には裾にある屋根の柄をどのくらい出すかもメールにてやり取りをしました。
身丈を長くすれば柄は沢山出るのですが、コートの様に長くするのもちょっとという事でいい長さをご一緒に考えました。

長襦袢からお仕立てしましたが、裾の柄も上手く並びとても素敵な羽織に仕上がったと思います。

先日、最寄り駅までいらしてくださったので改札口にてお渡しさせていただきました。
お忙しい中ありがとうございました！

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31日、コレド室町にて開催されるお江戸日本橋夏稽古に『扇子の絵付け』の講師として参加されます。
ご興味のある方は是非足を運んでみてください。