2020-03-26
朱赤絣の紬
【港区S様 朱赤絣の紬】
こちらのお着物は洗張して八掛と胴裏を交換してお仕立て直しをさせて頂きました。
お着物自体も存在感がありますが、S様でしたら素敵にコーディネートされるのではないかなと思っています。
元々ついていた濃いめのピンク色の様な八掛も、渋目の赤に交換いたしました。
表地が渋い赤なので八掛が明るく感じられますが八掛も渋目なのです。
何よりも元の八掛自体が縮んでしまっていたので、紬用の八掛に交換もお薦めしました。
紬のお仕立てをされる方には、表地と裏地(八掛)の『収縮率』の違いもお話させていただいております。
表地と『収縮率』が違いすぎる裏地を付けてしまうと、いわゆる『袋』になる確率が高くなります。
八掛は何でもいいというわけではなく、表地に合った生地を付けてください。
メンテナンスにかかる費用『袋直し』も抑えられますし、最終的にはコストが抑えられると思います。
お仕立て直しをするという事はそのお着物をもう1度見直すチャンスですので、色々とご相談いただければと思います。