2020-07-18
市松文様の小千谷縮
【大田区I様 市松文様の小千谷縮】
前回と同じく大田区I様のお仕立物です。
市松文様の小千谷縮ですが、市松文様の柄の出方のご指定がありました。
市松文様の絣の大きさがなるべく等しくなるようにというものです。
ちなみに、ご指定いただかなくても出来るだけその様に柄出しをするのですが、市松は身幅により大きさが変わってしまいます。
I様は身幅がとても細く裄が長いのですが、むやみに身幅を広げることなく限界ギリギリでお仕立てをしています。
寸法に関しても細かい指示を頂いておりますが、着物を常にお召しになっている方は少しの事でも気になるものだと思います。
そしてI様のお着物の保存状態がいつも美しくてほれぼれしてしまいます。
以前お持ちいただいた小千谷縮も「アイロンかけました?」とお伺いした事があるのですが
「手アイロンです(笑)」とのお答え。
こういったところにその方の性分が出るのだと思います。