2021-06-26
江戸小紋 行儀柄 二部式着物
【中央区O様 江戸小紋 行儀柄 二部式着物】
お仕立て上がりのお着物を二部式にお直しさせて頂きました。
O様とも長いお付き合いになりますが免疫性疾患のご病気を患われてからは大好きだったお着物から遠ざかってしまわれたそうです。
一時期は歩く事さえ大変な時期もあったそうですが体調の波は今でもあるものの、かなり回復されたご様子です。
2年ほど前、ご自宅のある中央区のマンションまでお伺いさせていただきお久しぶりにお会いしました。
少しでも気軽かつ簡単に着られる様にお着物を二部式に直したいとのご希望でした。
腕時計すら重く感じてしまうというのですから、病気になるというのは罹ったご本人にしか辛さは分からないものです。
お持ちのお着物も殆ど処分されたそうで、袷と単衣の1枚ずつを残して二部式に直されたいというご依頼でした。
コロナ禍でなかなかお会いする事も難しかったのですが、まずは先日出来上がった単衣の二部式をご試着頂いた際のお写真です。
私が着付けをしましたので上手く着付けられておりませんが、とても喜んでくださいました。
二部式着物や付け帯など鋏を入れる事を敬遠される方もおられますが、以前読んだ着物雑誌でとある女優さんが
『帯は全部付け帯です。帯を締めるのが億劫で箪笥の肥やしになる位なら付け帯にしたほうがいい。』と話されておりました。
その潔さもその女優さんの魅力だと感じました。
二部式着物や付け帯はお着物を気軽にお召しになるのにはとても良いお仕立てだと思います。
海外在住の方にも良いのではないでしょうか。そして外国の方にも簡単に着て頂けます。
O様と『お着物でお出かけしましょう!』と前々からお話しているのですが、コロナ禍が終息したら是非お出かけしましょう!