新春浅草歌舞伎

久々に浅草へ。
昨年の新春浅草歌舞伎を観に行って以来です。

観たかったのは『元禄忠臣蔵』の御浜御殿綱豊卿。
私の中では仁左衛門さんの徳川綱豊卿が特に印象に残っております。

江戸城松の廊下での事件から1年ほど経った頃、赤穂の浪人に仇討ちをさせてやりたいと思う徳川綱豊卿と綱豊の愛妾お喜世の兄で赤穂の浪人である富森助右衛門の気迫あふれるやり取りと、長～いセリフ回しが見所でしょうか。
二人ともなかなか本心を明かさず、心の内のくすぶった思いがぶつかり合います。

今回は尾上松也さんが演じていますが、松也さんのお殿様なかなかよかったと思います。
徳川綱豊卿は茶目っ気と気骨のある人情味あふれるお殿様なのですが、今回の松也さんはちょっと吉右衛門さんと印象が被りました。
そういえば吉右衛門さんも仁左衛門さんも人をおちょくったりするお殿様役がとても良くお似合いです。
松也さんもお二人の様になってほしいです。