2018-02-07
道中着風コート
【世田谷区N様 道中着風コート】
こちらのコートは衿の型紙を作ってお仕立ていたしました。
衿の背の部分は細く、背から少しカーブを付けながら裾に向かって広くなっていく、いわゆる道中着の変形といったところでしょうか。
今回の衿はN様がお召しになっているコートの衿から型紙を取らせていただきました。
こちらの衿形がお召しになりやすく気に入っているとの事です。
後身頃の柄は刺繍です。
皆さまも衿の形を何にしようか迷われたことがあると思います。
コートにもTPOがありますのでご参考程度に。
道中着、着物衿は主におしゃれ着として普段使いに。
道行コートは礼装にもお召しいただけます。
他にも衿の形はありますが、まずは基本の2つを覚えておけばよいと思います。
紬地は紬のお着物用、やわらか物はやわらか物用が基本。
紬で道行コートを仕立ててもやわらか物にお召しになれません。
お着物とコートは同素材で合わせた方がしっくりきます。
異素材で合わせるとちぐはぐな印象を受けます。
そして重宝するのがお召。
こちらは紬にもやわらか物にも対応できる優れもの。
コートを沢山持ちたくない方にはお勧めです。
何事もそうだと思いますが、物事には絶対はないと思います。
ただルールやTPOというものがなぜ存在するのかを考えるとあまり突飛な組み合わせはなさらない方がいいと思っております。
タグ: 羽織・コート