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2017-02-14

ご婚礼用 飛鶴紋様 引き振袖

【世田谷区K様 ご婚礼用 飛鶴文様 引き振袖】

昨年いらして頂きましたK様。
3月にご結婚されるという事で、元々は振袖用だったお着物を引き振袖にお直しされたいというご依頼をいただきました。
K様自身はこちらのお着物を成人式にはお召になっていないそうですが
「文様からして、婚礼用ですよね?」
とおっしゃる通り、婚礼用にふさわしいお着物だと思います。
上前の柄もかなり高い位置までありますし・・・

少しだけお仕立て直しのご説明。
振袖から引き振袖に直す場合は、洗張りをしてお仕立て直しとなります。
(ほかのお店ではお直しでされるところもありますが、『仕立屋 凛』ではお仕立て直しで承っております。)
振袖と引き振袖の違いは簡単にいうと比翼が付く事と、衿の長さが違う、そして身丈が違います。
ネットの画像を見てみると、衿の長さが長く帯の下から衿先が長く出てしまっている物もありますが、おはしょりをつけてお召になるお着物をお引きずりとしているようです。
お引きずりとは言うものの、実際に移動する際は裾を持ち上げて歩きます。
抱え帯やしごきは元々裾をたくし上げて移動する際に使われていたものですが、今は装飾品としての意味合いが強いです。

今回は大まかにいうと下記工程をさせて頂きました。
・洗張
・比翼を染める(ご希望のお色に染められます)
・お仕立て直し

裏地の長さが足りない、などいろいろな問題がある場合はその都度対応させていただきます。
表地の長さが足りない場合は残念ながら承れません。
今回は裏地の長さも足りましたので、接ぎを入れることもなくお仕立て出来ました。

K様の末永いお幸せをお祈り申し上げます。