10月2011

紬 単衣

【東京都杉並区在住 M様】

こちらのお着物も後身頃にハギを入れてお仕立直しさせていただきました。
今回は残布が多く残っていた為に、お着物本体から生地をとることなく柄合わせや段の間隔を合わせて接ぐ事が出来ました。
お渡しした時も、着物の接ぎ部分が殆ど分からない事に驚いておられました。
やはり、お召しになる時に接ぎを気にしながらお召しになる事はなるべく最小限にしたいと思っております。

   

紬 単衣

【東京都世田谷区在住 H様】

おばあさまが着用されていたお着物をハギを入れて身丈を大きくお仕立直しさせて頂きました。
ハギを入れる位置は色々あるのですがやはり見える所は共布で取りたいです。
こちらは後身頃だけにハギを入れましたが、お客様とのやり取りはメールだけでした。
ご自分の寸法と、腰ひもを結ぶ位置が決まっていればメールだけでもお仕立出来ます。

  

ハギ部分もぱっと見には分からない様に、なるべく柄を合わせたり工夫をします。

琉球柄なので沖縄かもしくは米琉だと思われます。こうやって受け継がれていくのはいいものですね。

インドサリー羽織

【東京都杉並区在住 O様】

草木染めのインドサリーからお仕立しました袷の羽織です。
インドサリーは着物とは生地の大きさも柄の出方も全く違います。
こちらの羽織をお仕立する時はお客様とお話ししながら、柄の出し方や向きをご一緒に考えました。今回は袖口だけに縁取りの柄を出す様にまとまりました。
仕立てる側の一方的な考えではなく、一緒に考えるという事が大切だと思っております。

  

当たり前ですが、インドサリーも最初は1枚の生地でしかありません。
生地の全体像を見てもらうと分かると思いますが、柄だしで印象は全く変わってしまいます。
ちなみにインドサリー1枚で着物1枚が出来る大きさです。※柄だしを考えない場合。

花びら小紋

【茨城県在住 Y様】

桜の花びらが舞う淡いピンクの小紋です。
ほんのりと儚い桜の花びらが金色に縁取られ華やかさが増してとても綺麗です。
八掛は少し濃いめのサーモンピンクを選びました。