飯島桃子さん 単衣紬 刺繍紋付

【飯島桃子さん 単衣紬 雪輪に桜覗き刺繍紋】

友人でもある飯島桃子さんのお着物のお仕立てです。
紬の生地をこげ茶色に染めて単衣にお仕立てしました。(染は飯島さんの方でご注文です。)

刺繍作家ですので、しゃれ紋はもちろんご自身作。
飯島さんの刺繍は色合いとやさしいデザインで、女性ならではの刺繍ではないでしょうか。

お仕立て後にいくつかの刺繍紋のサンプルをいただきましたので、『仕立屋 凛』でもご紹介できたらいいなと思っております。

毎年、横浜三渓園で行われております”日本の夏じたく展“が今年も開催されます。
飯島さんももちろん出店されています。

 

紬 単衣

【世田谷区H様 紬単衣】

紬地の単衣をお仕立てさせて頂きました。
パッと見ると、八重山上布の様な色味と柄です。
着物は着ている人だけではなく、見ている人にも涼を与える効果があります。
こちらは単衣ですが、涼しく、そして優しいですね。

琉球文様 紬

【武蔵野市T様 単衣紬】

琉球柄の紬を洗張りして単衣のお着物にお仕立て直しいたしました。
T様は身長が165㎝なので大きい方なのですが、頂き物のお着物が多いそうです。
もう1枚お仕立てさせていただいたお着物は身丈155㎝ほどにしかできませんでしたが、お召しになっているお写真を見せていただきました。
『小さい方が意外と着易いんです。』
というお話はT様からだけではなく割と聞くお話。
もちろん、腰ひもの位置などで調整されているのでしょうけれど。

今回のお着物は大きくお仕立てできましたので、いつもよりも大きく感じられるのではないでしょうか。

 

紬 単衣

【東京都杉並区在住 M様】

こちらのお着物も後身頃にハギを入れてお仕立直しさせていただきました。
今回は残布が多く残っていた為に、お着物本体から生地をとることなく柄合わせや段の間隔を合わせて接ぐ事が出来ました。
お渡しした時も、着物の接ぎ部分が殆ど分からない事に驚いておられました。
やはり、お召しになる時に接ぎを気にしながらお召しになる事はなるべく最小限にしたいと思っております。

   

紬 単衣

【東京都世田谷区在住 H様】

おばあさまが着用されていたお着物をハギを入れて身丈を大きくお仕立直しさせて頂きました。
ハギを入れる位置は色々あるのですがやはり見える所は共布で取りたいです。
こちらは後身頃だけにハギを入れましたが、お客様とのやり取りはメールだけでした。
ご自分の寸法と、腰ひもを結ぶ位置が決まっていればメールだけでもお仕立出来ます。

  

ハギ部分もぱっと見には分からない様に、なるべく柄を合わせたり工夫をします。

琉球柄なので沖縄かもしくは米琉だと思われます。こうやって受け継がれていくのはいいものですね。

西陣お召し 単衣陣羽織と女物単衣

【神奈川在住 W様ご夫妻】

ご夫婦でお着物をお召しになられるって素敵ですね。私もたまにお着物でご一緒させてもらったりしています。
今回はそんな夫婦仲睦まじいご夫妻のお着物をご紹介させて頂きます。

今回は、ご主人の単衣の陣羽織と奥さまの単衣。
2枚とも西陣お召しでお仕立しました。少し凹凸がある生地は着ていても気持ちよさそうです。
ご主人の羽織の方は2枚の生地で仕立てています。無地と柄部分を組み合わせてお仕立しました。

以前、羽織のお仕立てでハギについてお話しさせていただきましたが、デザインとして捉えると良い一例です。
あとは考えなくては行けない事は生地の相性。かなり大切です。

奥さまの単衣は菜の花の様な柔らかい黄色。
晩春には蝶々の様に、初秋には菊の花のイメージでお召しになってもいいかもしれませんね。そういう風に考えるとコーディネイトも楽しくなります。

西陣お召し証紙。