着物関係

悉皆屋さんから学んだ仕事術

先日、いつもお世話になっている悉皆屋さんとお話しをする機会がありまして、その時におっしゃっていた印象的な事がありました。
「シミ抜き屋さんにも、シミの得意分野、不得意分野があってそれを見極めて出すのが難しい。性格もあるけれど職人気質になりすぎて、“こんな仕事引き受けない”と言われてしまう事もある。」と、深~いお言葉。
仕事って最終的にはその人の人柄や、人間関係を上手くもっていける人が“仕事のできる人”なのではないでしょうか。
悉皆屋さんに限らず、実はどれだけ良い関係性の人のご縁を沢山持っているかに関わってくるのではないかと。そう思うと、いかに普段の生活の中でより良い人間関係を作っていけるかが重要なのだと思わざるを得ません。

大至急の仕事が来た時こそ心を落ち着かせて仕事をしないと逆に大惨事になってしまう事もあるとおっしゃっていました。
本当は急ぎの仕事なんてしたくないし、ましてや休日返上なんて誰でもしたくはない物。
けれども『この人に頼まれたら断れないなぁ。』という関係性を作る事が1番大事な仕事なのかもしれないですね。めんどくさいとかわずらわしいなんて思う人にはいい仕事なんて出来ないし、仕事もいつかは来なくなってしまうでしょう。
1日で人間関係が出来上がる事なんて無いですから・・・そういう努力は惜しみなくしなくてはいけないと心に刻み込んだ日になりました。
そして、エンドユーザー(お客様)と接する事が重要だと再確認の日になりました。お客様と接していないと、お客様が何を求めているか分からなくなってしまう事があります。自己満足の仕事になってはいけません。(※個人的見解です。)
日々の生活の中で教えられる事、沢山あります。